安定とリスク:固定為替相場制の基礎知識
- 為替相場の基礎
海外旅行に出かけるときや、海外から商品を輸入するときには、円を米ドルやユーロなど、異なる国の通貨に交換する必要が生じます。 このとき、1米ドルが何円になるのか、1ユーロが何円になるのかといった交換比率を決めるのが為替相場です。
では、為替相場はどのようにして決まるのでしょうか?それは、通貨の需要と供給のバランスによって決まります。例えば、日本製品を輸出する際に円で購入を希望する外国企業が増えると、円の需要が高まります。需要が高まると、円の価値は上がり、1米ドルで購入できる円の量は少なくなります。反対に、海外旅行などで日本人が多く円を米ドルに交換すると、円の供給が増え、価値は下がるため、1米ドルで購入できる円の量は多くなります。
このように、為替相場は、世界経済の動向や、政治状況、自然災害など様々な要因によって常に変動しています。海外旅行や輸入品の価格、輸出企業の業績など、私達の生活にも大きな影響を与える為替相場。その仕組みを理解しておくことは、経済の動きを把握する上で非常に大切です。