国内総支出

経済の用語

経済指標GNEで国の経済規模を把握する

- GNEとはGNEとは、グロス・ナショナル・エクスペンディチャーの頭文字を取ったもので、日本語では国民総支出と訳します。これは、ある国に住む国民全体が、一年間に使ったお金の総額を表す経済指標です。国内総生産(GDP)と混同されがちですが、GNEは国民経済全体における支出の総額を測る指標である一方、GDPは国内で生み出された付加価値の総額を測る指標であるため、両者は異なります。GNEは、国内総支出(GDE)に海外からの純所得受取を加えたものと等しくなります。具体的には、国内の個人消費、企業投資、政府支出といった国内総支出に、海外からの給与所得や財産所得の受け取りなど、海外からの純所得受取を加算することで算出されます。GNEは、国民経済の規模や動向を把握する上で重要な指標の一つであり、経済政策の立案や評価にも活用されます。特に、海外との経済的な結びつきが強い国においては、GNEを用いることで、より正確に経済状況を把握することができます。
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経済指標「GDE」:国内経済の現状を知る

- 国内総支出 (GDE) とは国内総支出 (GDE) は、ある一定期間内に国内で、家計、企業、政府が財やサービスの購入のために使った支出の合計額を表す経済指標です。 これは、国内でどれだけの経済活動が行われたかを示す重要な指標の一つであり、国内総生産 (GDP) と密接な関係があります。GDE は、主に以下の4つの要素から構成されています。1. -消費支出- 家計による財やサービスの購入にかかった支出です。食料品、衣料品、住居費、医療費、教育費などが含まれます。2. -投資支出- 企業による設備投資や住宅投資にかかった支出です。工場や機械設備の購入、住宅の新築などが含まれます。3. -政府支出- 政府による財やサービスの購入や、社会保障関連費などの支出です。道路建設、教育機関の運営、公務員の給与などが含まれます。4. -純輸出- 輸出から輸入を差し引いたものです。輸出が増えればGDEは増加し、輸入が増えればGDEは減少します。GDE は、GDP を支出面から見た場合の指標と考えることができます。 GDP は生産、分配、支出の3つの側面から算出できますが、GDE はそのうち「支出」の側面を表しています。 つまり、国内で新たに生み出された財やサービスがどのように使われたかを表していると言えるでしょう。GDE の変化は、景気の動向を把握する上で重要な手がかりとなります。 GDEが増加すれば景気は拡大傾向にあり、逆に減少すれば景気は後退傾向にあると判断できます。