国際協力銀行

経済の用語

貿易立国を支えた金融機関、EIB

かつて日本には「日本輸出入銀行」という名前の金融機関が存在していました。この銀行は、1950年に設立され、2008年までの間、政府と密接な関係を持つ特殊な銀行として、日本の貿易を支える重要な役割を担っていました。 日本輸出入銀行は、企業が海外と貿易を行う際に必要な資金を貸し出す「貿易金融」や、企業が海外で工場を建設したり、事業を拡大したりする際に必要な資金を供給する「海外事業への投資金融」といった業務を行っていました。これらの業務を通じて、日本の製品を世界に広め、海外での事業展開を後押しすることで、日本の経済成長に大きく貢献しました。 日本輸出入銀行は、その役割を終え、2008年に国際協力銀行(JBIC)と合併しました。しかし、日本の貿易を支えたその功績は、今もなお語り継がれています。
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国際協力の立役者:日本輸出入銀行の役割

日本の貿易立国としての地位を築く上で、輸出入銀行、通称EIBは、大きな役割を果たしてきました。文字通り、輸出入に関わる企業を支える専門の金融機関として、日本の企業が海外へ進出する際や、海外との取引をスムーズに行うためのサポートをしてきました。 具体的には、海外との取引で必要となる資金を融資したり、取引に伴うリスクを保証することで、企業の負担を軽減してきました。 特に、巨大な工場の建設や、資源開発のように、多額の費用と長い年月がかかる事業は、一般の銀行にとってはリスクが大きいため、なかなか融資が難しいものでした。しかし、輸出入銀行は、国益の観点から、このような事業にも積極的に融資を行い、日本の経済成長を力強く後押ししてきました。 輸出入銀行の支援は、自動車、鉄鋼、造船といった日本の基幹産業が、世界でその名を轟かせる一助となったと言えるでしょう。
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OECF:日本の発展途上国支援を支えた機関

- OECFとはOECFは、正式名称を海外経済協力基金といい、1961年から2003年まで存在した日本の政府系金融機関です。第二次世界大戦後の荒廃から目覚ましい経済成長を遂げた日本は、自国の経験と蓄積した資金力を活かして、発展途上にある国々を支援するためにOECFを設立しました。 OECFは、開発途上国の経済と社会の発展を促すことを目標に、長期かつ低金利の融資や出資という方法で支援を行いました。具体的には、道路、橋、港湾などのインフラストラクチャー整備や、教育、医療、衛生などの社会開発プロジェクトなど、幅広い分野に対して資金を提供しました。これらの支援活動を通して、OECFは開発途上国の経済成長や生活水準の向上に貢献してきました。