欧州評議会の要:閣僚委員会
欧州評議会は、ヨーロッパを中心とした46カ国が加盟する国際機関です。その主な目的は、人権の保護や民主主義の促進、法の支配の確立などを通じて、加盟国全体のより良い社会の実現を目指しています。
欧州評議会には、活動方針や予算を決定するなど、組織全体の方向性を定める重要な役割を担う意思決定機関が存在します。それが閣僚委員会です。閣僚委員会は、加盟国46カ国全ての外務大臣で構成されています。外務大臣は、各国の外交を司る最高責任者であるため、閣僚委員会は、欧州評議会全体の意思決定において非常に高いレベルで行われていると言えるでしょう。閣僚委員会は、「欧州評議会という船の舵取り役」と例えられることもあり、その決定は、加盟国の市民の生活や国際社会全体に大きな影響を与える可能性を秘めているのです。