
投資の基礎知識: 公社債とは?
公社債は、お金を必要とする組織が、投資家から資金を調達するために発行する債券です。発行主体によって、大きく3つの種類に分けられます。
まず、国が発行するのが国債です。国債は、国の歳入が不足した場合などに発行され、道路や橋などのインフラ整備や、教育、社会福祉などの国民生活に必要な費用に充てられます。国債は、国の信用力が裏付けとなっているため、他の債券と比べて元本や利息の支払いが滞る可能性が低い、つまり安全性が高いと考えられています。
次に、地方公共団体が発行するのが地方債です。地方債は、都道府県や市町村などの地方公共団体が、住民の生活に必要な公共施設の建設や、災害復旧などの費用を調達するために発行します。地方債の安全性は、発行する地方公共団体の財政状況によって異なります。
最後に、企業が発行するのが社債です。企業は、工場の建設や設備の投資、事業の拡大など、様々な資金需要のために社債を発行します。社債は、発行する企業の業績によって、元本や利息の支払いが影響を受ける可能性があります。そのため、国債や地方債と比較して、リスクとリターンの両方が高くなる傾向があります。