一般信用取引とは?仕組みとメリット・デメリットを解説
- 一般信用取引の概要株式投資を行う際、投資家自身の資金で購入する方法以外にも、証券会社から資金や株券を借りて売買を行う方法があります。これを信用取引といいます。信用取引には、大きく分けて「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類がありますが、ここでは「一般信用取引」について解説します。一般信用取引とは、証券会社が顧客に対して、株式売買に必要な資金や株式を貸し出すことで、顧客がより多くの資金を運用したり、空売りによって値下がりによる利益を狙ったりできるようにする取引です。一般信用取引の最大の特徴は、証券会社ごとに貸借の条件が異なり、投資家は自分に有利な条件の証券会社を選べる点にあります。具体的には、金利、貸株料、返済期限などの条件が証券会社によって異なります。例えば、A証券とB証券で、同じ銘柄を同じ株数、同じ期間だけ借りる場合でも、A証券の金利が年率2%、B証券の金利が年率3%であれば、A証券で借りる方が金利負担が少なく済みます。このように、一般信用取引では、投資家が証券会社や条件をよく比較検討することが重要になります。有利な条件で取引を行うことで、投資効率を高めることが可能となります。ただし、信用取引は資金効率を高めることができる反面、損失が拡大するリスクも高まることを理解しておく必要があります。