為替相場のレベル感をつかもう
海外のお金と交換する取引を始めるにあたって、取引画面や経済の情報を伝える場で「レベル」という言葉を見聞きする機会があるでしょう。これは、ある瞬間の為替の価格の水準を示す言葉です。例えば、1ドルが140円の時に「今のドル円為替レートは140円のレベルです」のように使います。
このレベルは、過去の価格の動きや景気の状況、国のリーダーが決めた政策など、様々な要因によって決まります。そして、為替の取引をする人たちは、今後の価格の動きを予想する目安としてこのレベルを使います。
例えば、過去の円ドルの為替レートをみて、1ドル140円のレベルを境に、円高になるか円安になるかの動きを繰り返していたとします。すると、為替の取引をする人たちは、次に円ドルの為替レートが140円に近づいたとき、このレベルを上回るか下回るかを注意深く観察します。そして、過去の値動きを参考にしながら、今後の価格が上がるか下がるかを予測し、取引を行う判断材料の一つとするのです。