金融のプロが解説!ブロックトレードとは?
- ブロックトレードの概要株式投資では、企業の業績や将来性を見込んで、その企業が発行する株式を取引します。 株式の売買は証券取引所を通じて行われ、多くの投資家が参加することで価格が決まります。 通常の取引では、一度に売買できる株数は限られていますが、機関投資家など、資金力のある投資家は、一度に大量の株式を取引したい場合があります。 しかし、大量の株式を一度に売買しようとすると、市場価格に大きな影響を与えかねません。 例えば、ある企業の株を大量に売却すると、その企業の株価は大きく下落する可能性があります。 これは、市場に売りが殺到し、買い手が不足するためです。 逆に、大量に購入しようとすると、株価が急騰する可能性があります。このような事態を防ぎ、市場への影響を抑えながら、大量の株式を売買するために利用されるのが「ブロックトレード」です。 ブロックトレードとは、証券会社などの仲介業者を介して、特定の投資家同士が、取引所を通さずに、大量の株式を直接売買することを指します。 ブロックトレードを利用することで、市場価格への影響を抑えながら、効率的に株式を売買することができます。 また、取引相手と価格や数量を事前に交渉するため、希望する条件で取引できる可能性が高いというメリットもあります。 主に、機関投資家や大口の個人投資家が利用する取引方法となっています。