経済指標「実質GNP」で経済成長の実態を掴む
経済の状況を把握するには、様々な指標を参考にしますが、その中でもGNP(国民総生産)は、経済全体のおおよその規模を示す重要な指標の一つです。GNPは、国内に住む人や企業が、一定期間(通常は一年間)に新たに生み出した財やサービスの付加価値の合計額を表します。
簡単に言うと、GNPは「ある国の人や企業が、一年間にどれだけの価値を生み出したか」を示す指標と言えるでしょう。
GNPを見ることで、その国の経済活動の水準や変化を大く知ることができます。例えば、GNPが増加している場合は、経済活動が活発化し、生産や消費が拡大していることを示唆します。逆に、GNPが減少している場合は、経済活動が停滞し、生産や消費が縮小している可能性を示唆します。
ただし、GNPはあくまで経済の一面を表す指標に過ぎず、これだけで経済全体を判断することはできません。例えば、GNPには、環境問題や所得格差といった要素は反映されていません。
GNPを参考にする際は、他の経済指標と併せて総合的に判断することが重要です。