国際貸借:経済のバランス感覚
- 国際貸借とは何か
国際貸借は、国と国との間でお金が行き来する仕組みです。
個人間の貸し借りと同じように、ある国が別の国にお金を貸したり、借りたりすることがあります。
例えば、日本の企業が海外に進出する際に、工場建設などのためにお金が必要になります。
このとき、日本の銀行からお金を借りることもありますが、海外の銀行からお金を借りることもあります。
このように、企業活動を通じて国境を越えてお金の貸し借りが発生することがあります。
また、国同士がお互いに協力し合うために、お金の貸し借りを行うこともあります。
発展途上国の経済発展を支援するために、先進国が資金援助を行うことがあります。
これも国際貸借の一種です。
国際貸借は、一国の経済状況を把握する上で重要な指標となります。
家計のやりくりと同様に、一国のお金の outflow が inflow よりも多いと国際貸借は赤字、反対に inflow が多いと黒字になります。
赤字や黒字の状況は、その国の経済状況や将来予測に影響を与える可能性があります。