将来価値

経済の用語

給付現価:将来のお金の価値を今で考える

- 給付現価とは給付現価とは、将来にわたって定期的に受け取るお金を、現在の価値に換算した金額のことを指します。例えば、年金のように、将来にわたって毎年決まった金額を受け取れるとします。この場合、合計で受け取る金額は大きくなりますが、将来受け取るお金と今現在手元にあるお金では、価値が大きく異なるという点に注意が必要です。なぜなら、今手元にあるお金は、銀行預金や投資信託などに投資することで、時間をかけて増加していく可能性を秘めているからです。一方、将来受け取るお金は、受け取るまでは運用することができません。例えば、宝くじで10年間、毎年100万円受け取れるとしましょう。合計で1,000万円という大きな金額ですが、10年後の100万円と、今現在の100万円は同じ価値を持つと言えるでしょうか。今現在の100万円を元手に投資し、年間3%の利益が出たと仮定すると、10年後には約134万円になります。つまり、将来受け取る100万円は、現在の価値に換算すると約75万円ということになります。(計算を簡略化しています)このように、給付現価を理解することで、将来受け取るお金の本当の価値を把握することができます。年金や投資信託など、将来にわたって収益が発生する金融商品を検討する際には、給付現価を参考に、将来の収益を現在の価値で適切に評価することが重要になります。