マニュファクチュア:近代産業の礎
- マニュファクチュアとは
マニュファクチュアは、工場に労働者を集め、決められた作業を分担して品物を作る仕組みのことです。
今までの家内工業では、職人一人ひとりが全ての工程を担当して品物を作っていました。一方、マニュファクチュアでは、それぞれの労働者が、裁縫や組み立てなど、作業工程の一部を専門的に担当するようになります。
例えば、洋服作りであれば、ボタン付けだけを担当する人、布を切るだけを担当する人、といったように分担を決めるのです。
このように作業を分担することで、それぞれの労働者は、担当する作業の技能が向上し、作業効率が大幅に向上しました。また、決められた時間に、決められた作業を行うという仕事の仕方は、その後の工場における流れ作業にもつながる画期的なものでした。
マニュファクチュアは、大量生産を可能にしたシステムであり、現代の工場生産の基礎となる考え方と言えるでしょう。