市場

株式投資

ノーオファーってどういう意味?

金融の世界では、売買が成立しない状態を指す言葉があります。それが「ノーオファー」と「ノービッド」です。 株式や債券といった金融商品は、常に売りたい人と買いたい人がいて初めて取引が成立します。しかし、価格が折り合わなかったり、市場の状況が変わったりすると、売買が成立しない場合があります。このような時、売りたい人がいない状態を「ノーオファー」、買いたい人がいない状態を「ノービッド」と表現します。 例えば、ある会社の株価が1,000円だとします。しかし、誰も1,000円で買いたいと思わなければ「ノービッド」の状態です。逆に、誰も1,000円で売りたいと思わなければ「ノーオファー」の状態となります。 「ノーオファー」や「ノービッド」の状態は、市場の流動性が低いことを示しています。流動性とは、売買したい時に、希望する価格でスムーズに取引できるかどうかを表す言葉です。「ノーオファー」や「ノービッド」の状態が続くと、投資家は希望するタイミングで取引できない可能性があり、注意が必要です。
経済の用語

経済の主役は誰?生産者視点で経済を理解する

私たちは経済活動というと、どうしてもお金の動きや、物を買う、サービスを受けるといった消費活動に目が向きがちです。しかし、経済活動の根幹を支えているのは、実は「生産」という行為です。 生産とは、私たちが日々生活していく上で必要不可欠な、あらゆる財やサービスを生み出す活動のことを指します。私たちが毎日口にする食べ物、身にまとう衣服、そして頭の上にある屋根のある住居はもちろんのこと、病気や怪我をした時に頼りになる医療、未来を担う子供たちが学ぶための教育、日々の生活に彩りを与えてくれるエンターテイメントに至るまで、私たちの生活を豊かにするものは、すべて生産活動によって生み出されています。 生産という行為なしに、経済活動は成り立ちません。様々な企業が、この生産活動を通して、人、物、お金を動かし、経済を循環させています。そして、この経済の循環こそが私たちの生活を支えているのです。
株式投資

ナスダック:ハイテク企業の成長市場

- ナスダックとはナスダックは、アメリカに拠点を置く世界最大規模の電子株式市場です。正式名称は「ナショナル・アソシエーション・オブ・セキュリティーズ・ディーラーズ・オートメーティッド・クォーテーションズ」と言い、日本語では「全米証券業協会自動気配システム」と訳されます。 1971年に誕生したナスダックは、当初、証券取引所を通さずに株式を売買する「店頭市場」と呼ばれるシステムでした。これは、従来の証券取引所のように物理的な取引所を持たず、コンピューターネットワークを通じて株式の取引を行うという、当時としては画期的なものでした。 その後、ナスダックは急速に成長し、特に1990年代後半のITバブルの際には、マイクロソフトやアップルといった、世界的なIT企業が多く上場したことから、「ハイテク企業の聖地」とも呼ばれるようになりました。現在では、金融、小売、バイオテクノロジーなど、幅広い業種の企業が上場しており、世界中の投資家から注目を集めています。