平均コスト

株式投資

投資における「難平」:メリットと注意点

- 難平とは「難平」とは、すでに保有している投資商品の価格が下落してしまい、評価損が出ている状況において、同じ商品を買い増すことで、1単位あたりの平均取得価格を下げようとする投資手法です。例えば、1株1,000円の株を100株保有していて、株価が800円に下落したとケースで考えてみましょう。この時、評価損は200円×100株=20,000円となります。ここで、新たに1株800円で100株買い増すと、保有株数は200株になり、平均取得価格は(1,000円×100株+800円×100株)÷200株=900円となります。この結果、1株あたりの評価損は100円に縮小し、評価損の合計も20,000円に減少します。一見すると、評価損を減らし、平均取得価格を下げることで、その後価格が上昇した際に利益を出しやすくする効果があるように見えます。しかしながら、価格が想定通りに反転上昇せずに、さらに下落してしまうリスクも孕んでいる点は注意が必要です。難平を行う場合は、投資資金に余裕があること、将来的な価格上昇への見通しがあること、リスク許容度を十分に検討することが重要です。
FX

外貨預金成功の鍵!平均取得単価とは?

外貨預金は、円高や円安などの為替レートの変動によって利益を狙う投資方法の一つです。しかし、為替レートは日々変動するため、投資のタイミングを見極めることは容易ではありません。そこで、長期的な視点で投資を行う際に有効な戦略となるのが「アベレージ・コスト」を意識した運用です。 アベレージ・コストとは、一定期間、一定金額を外貨で購入し続けることで、購入単価を平均化させる方法です。例えば、毎月1万円ずつドルを購入するとします。円高の時期には多くのドルを購入でき、円安の時期には購入できるドルは少なくなりますが、長期間にわたって継続することで、結果的に購入単価を抑える効果が期待できます。 為替レートは予測が難しく、常に変動するものです。そのため、短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期的な視点に立って資産形成を行うことが大切です。アベレージ・コストを意識した外貨預金は、為替リスクを分散し、長期投資に適した方法と言えるでしょう。