銀行の貸倒引当金:一般貸倒引当金とは?
私たちが日頃利用している銀行は、預金業務だけでなく、企業や個人にお金を貸し出す融資業務も行っています。この融資業務は、企業の事業拡大や個人の住宅購入を支援するなど、経済活動を支える上で重要な役割を担っています。
しかし、貸し出したお金は、必ずしも全額が返済されるとは限りません。企業の業績悪化や個人の予期せぬ出来事などによって、返済が滞ってしまう可能性もあります。このような貸し倒れのリスクに備えるために、銀行は「貸倒引当金」というものを積み立てています。
貸倒引当金とは、将来発生する可能性のある貸し倒れによる損失をあらかじめ見積もり、費用として計上しておく仕組みです。貸出金の回収が困難になった場合、この引当金を財源として損失を補填することで、銀行自身の経営の安定を図ることができます。
銀行は、貸倒引当金を適切に積み立てることで、予期せぬ損失に備えるとともに、安定した融資活動を継続することができます。これは、銀行が健全な経営を維持し、私たち預金者の預金をしっかりと守る上でも、非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。