投資リスク

指標

投資のリスク measure: 分散を理解する

- 分散とは 投資の世界では、高い収益(リターン)を得ようとするほど、一般的には危険(リスク)も高くなるという関係があります。この「危険」は、まるで天気のように予測が難しいものです。そこで、この危険を測るために使われる指標の一つが「分散」です。 「分散」を簡単に言うと、将来の利益が、予想と比べてどれくらい上下に変動する可能性があるのかを表す指標です。 例えば、AさんとBさんが同じように投資をしたとします。Aさんの投資は利益が大きく増減しやすい特徴があり、Bさんの投資は利益が安定している特徴があるとします。この場合、Aさんの投資の方が「分散が大きい」と表現します。 分散が大きいということは、実際の利益が予想よりもはるかに大きくなる可能性もあれば、逆に予想よりもはるかに小さくなってしまう可能性もあることを意味します。つまり、分散が大きい投資ほど、危険度が高いと判断されます。 投資をする際には、この「分散」を理解した上で、どれだけの危険を取ることができるのか、自分の資産や投資の目的に合わせて判断することが大切です。
投資信託

アクティブ運用とリスクの関係

- ベンチマークとは 投資の世界では、まるで山の頂上を目指すように、目標とする利益を得ることが重要になります。しかし、ただ闇雲に目指すだけでは、今どの辺りにいて、どれくらい進んでいるのかが分かりません。そこで役に立つのが「ベンチマーク」という指標です。ベンチマークは、投資信託や株式ポートフォリオの成績を測るための比較対象となるもので、いわば投資における道しるべのようなものです。 代表的なベンチマークとしては、日経平均株価やTOPIXなどが挙げられます。日経平均株価は、日本の代表的な225社の株価を平均したもので、日本の株式市場全体の動きを表す指標として広く知られています。一方、TOPIXは東京証券取引所第一部に上場している全ての銘柄を対象とした指標であり、より広範な市場動向を把握するのに役立ちます。 これらのベンチマークを参考にすると、自分の投資成績が市場全体の動きと比べてどうなのか、投資戦略が適切に機能しているのかなどを客観的に判断することができます。例えば、自分が投資している投資信託の運用成績がベンチマークを上回っていれば、市場平均を上回る成果を上げていることになり、投資戦略が成功していると言えるでしょう。逆に、ベンチマークを下回っている場合は、投資戦略の見直しが必要となるかもしれません。 このように、ベンチマークは投資目標を達成するための羅針盤として、投資家にとって非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。