投資信託のファンド・オブ・ファンズをわかりやすく解説
- ファンド・オブ・ファンズとは?投資信託の中には、「ファンド・オブ・ファンズ」と呼ばれるちょっと変わった運用方法を持つものがあります。これは、一言で言うと「投資信託を運用対象とする投資信託」のことです。通常の投資信託は、株式や債券といった具体的な資産に投資を行いますが、ファンド・オブ・ファンズは、複数の投資信託(これを「マザーファンド」と呼びます)を組み合わせて運用を行います。イメージとしては、大きな箱の中に、株式投資専門の小さな箱、債券投資専門の小さな箱、不動産投資専門の小さな箱など、異なる種類の投資信託が詰まっているような状態です。では、なぜこのような複雑な運用方法をとるのでしょうか?それは、リスク分散効果を高めるためです。それぞれの小さな箱(マザーファンド)が異なる資産や地域に投資をしているため、大きな箱全体(ファンド・オブ・ファンズ)として、一つの資産や地域に集中投資するよりもリスクを抑える効果が期待できます。例えば、あるマザーファンドで損失が出たとしても、他のマザーファンドで利益が出ていれば、損失をカバーできる可能性があります。このように、ファンド・オブ・ファンズは、分散投資によって安定した運用成績を目指すことを目的としています。