
国の借金「国債」って? 公共債の種類と役割を解説
- 公共債とは何か
公共債とは、国や地方公共団体が資金を調達するために発行する債券のことです。
私たちの暮らしは、道路や橋、学校、病院などの様々な公共施設やサービスによって支えられています。これらの公共施設を建設したり、教育や福祉、災害からの復興支援といったサービスを提供するためには、多額の資金が必要となります。
国や地方公共団体は、税金収入だけではこうした資金を賄いきれない場合、私たち国民や企業からお金を借りることで資金を調達します。この時、お金を貸したという証明書として発行されるのが「公共債」です。
公共債には、発行主体によって「国債」と「地方債」の二つに分けられます。「国債」は国が発行する公共債で、「地方債」は都道府県や市町村などの地方公共団体が発行する公共債です。
公共債は「国の借金」とも呼ばれ、近年増加傾向にあることからその健全性が議論されています。しかし、公共債は、私たちの生活をより豊かにするための必要な投資である側面も持ち合わせています。