アメリカ金融政策の鍵を握るFOMCとは?
アメリカの経済を動かす舵取り役といえば、FOMC(連邦公開市場委員会)です。
この委員会は、アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)の中に設置されており、経済の安定成長という大きな目標に向けて、金融政策を決定する重要な役割を担っています。
特に注目すべきは、政策金利の決定です。
政策金利は、銀行同士がお金を貸し借りする際の金利の基準となるものであり、この金利が上下することで、企業や個人がお金を借りやすくなったり、借りづらくなったりします。
FOMCは、経済状況を綿密に分析し、景気を刺激する必要があると判断すれば政策金利を引き下げ、逆に、景気が過熱している場合は利上げを行います。
FOMCの決定は、アメリカの金融市場だけでなく、世界経済にも大きな影響を与えます。
例えば、アメリカの政策金利が引き上げられると、世界の投資家たちは、より高い利回りを求めてアメリカの金融市場に資金を投じる傾向があります。
その結果、新興国などでは資金流出が起き、経済が不安定になる可能性もあります。
このように、FOMCは、世界中の投資家から注目されている、非常に重要な機関なのです。