投資前に知っておきたい「整理銘柄」とは?
株式投資は企業の成長や収益を期待して行いますが、時には思いもよらない事態に見舞われることがあります。それは、保有している株式が証券取引所での売買対象から外れてしまう「上場廃止」です。
企業が上場廃止となる理由は様々ですが、共通しているのは投資家にとって大きな痛手となる可能性があるということです。
上場廃止の主な要因としては、業績の悪化が挙げられます。度重なる赤字や債務超過に陥ると、企業の存続自体が危ぶまれ、市場からの信頼を失墜させてしまうためです。また、不祥事の発覚も上場廃止に繋がるケースがあります。粉飾決算やインサイダー取引など、企業のコンプライアンス違反は投資家の不信感を招き、株価の暴落を招く恐れがあります。
上場廃止が決定すると、その銘柄は「整理銘柄」に指定され、投資家は売買を行うことができなくなります。その後、上場廃止基準に従って取引が再開されることもありますが、株価は大幅に下落しているケースがほとんどです。そうなれば、投資家は多大な損失を被ることになりかねません。
株式投資を行う上で、上場廃止のリスクは常に念頭に置いておく必要があります。