不納欠損処分とは?
- 不納欠損処分とは不納欠損処分とは、企業や個人がお金を貸した相手から、どうしてもお金を回収できないと判断し、諦める手続きのことです。
例えば、商品を販売したにも関わらず、代金を支払ってもらえない場合があります。
このような場合、企業は売掛金としてその金額を計上しますが、何度も請求しても支払いがなく、最終的に回収が不可能と判断した場合に、この不納欠損処分を行います。
不納欠損処分を行うためには、法律や社内規定に基づいた厳格な基準があります。
例えば、一定期間以上連絡が取れない、相手方に支払う意思や能力がないと判断できる証拠がある、などの要件を満たす必要があります。
不納欠損処分を行うと、貸していた金額は帳簿上から消え、損失として計上されます。
これは、企業の税金計算にも影響を与えるため、慎重に進める必要があります。
不納欠損処分は、あくまでも最終手段です。
未回収金を減らすためには、取引先との契約内容を明確にする、信用調査をしっかり行う、請求業務を適切に行うなど、事前の対策が重要です。