時間加重収益率

指標

時間加重収益率:運用機関の実力を測る

- 時間加重収益率とは投資信託や年金基金などのお金を運用している金融機関の成績表のようなものをイメージしてみてください。その成績表には、運用成績を評価する様々な指標が載っていますが、その中でも特に重要な指標の一つが-時間加重収益率-です。時間加重収益率は、運用期間中の入金や出金の影響を受けずに、純粋に運用機関がどれだけお金を増やしてくれたのかを測るための計算方法です。例えば、毎月コツコツ積み立てている投資信託や、定年後に受け取る年金などを考えてみましょう。これらの金融商品は、運用期間中に私たちが追加で投資したり、逆に資金を引き出したりすることがよくあります。しかし、単純に運用結果だけを見てしまうと、実際には運用が上手くいっていたとしても、追加投資や資金引き出しのタイミングによって成績が良く見えたり、悪く見えたりすることがあります。そこで役に立つのが時間加重収益率です。この指標を使うことで、私たちのお金の出入りによる影響を排除し、運用機関が本来持っている運用能力をより正確に把握することができます。つまり、時間加重収益率は、運用機関の実力を公平に評価するための重要な指標と言えるでしょう。