景気

指標

景気動向指数を読み解く

- 景気動向指数とは景気動向指数は、私たちが日々実感する景気の良し悪しを、数字で客観的に捉えるための重要な指標です。内閣府が毎月発表しており、新聞やテレビなどのニュースでも頻繁に取り上げられます。この指数を参考に、政府は経済政策の方針を決定したり、企業は今後の事業計画を立てたりします。景気動向指数は、生産、消費、雇用、投資など、経済活動に関係する様々な指標を総合的に分析して算出されます。例えば、工場でどれだけモノが作られたかを示す鉱工業生産指数、デパートやスーパーの売上高を示す小売販売額、企業がどれだけ設備投資を行ったかを示す設備投資額などが、指数の算出に用いられます。これらの指標は、それぞれ景気に敏感に反応する先行指標、景気の動きとほぼ同じタイミングで変動する一致指標、景気の動きに遅れて変動する遅行指標に分類されます。景気動向指数は、これらの指標を組み合わせることで、現在の景気がどの段階にあるかを判断するために用いられます。景気動向指数は、私たち一人ひとりの生活にも密接に関わっています。この指数を理解することで、経済の動向を的確に把握し、より良い将来設計を描くことができるでしょう。
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景気基準日付とは?景気動向を測る重要な指標

景気は、経済活動の水準が時間とともに変動するさまを表し、私たちの暮らしや企業活動に大きな影響を与えます。 景気が良い方向に向かっている時期を拡張期、反対に悪い方向に向かっている時期を収縮期と呼びますが、景気は常にこの拡張期と収縮期を繰り返しています。そして、景気拡張の転換点となるピークと、景気収縮の転換点となる谷を結んだ期間を景気循環と呼びます。 景気基準日付とは、この景気循環の転換点であるピークと谷の時期を、後から統計的に認定したものです。具体的には、内閣府が設置した景気動向指数研究会が、様々な経済指標を総合的に判断して決定します。 この景気基準日付が認定されることで、私たちは過去の景気変動を客観的に把握することができます。過去の景気変動を分析することで、今後の景気動向を予測する手がかりを得ることができ、企業は設備投資や雇用計画などを適切に進めることが可能となります。また、政府にとっても景気対策を効果的に実施するための重要な判断材料となります。
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景気の谷を理解する

私たちの経済活動は、常に安定しているわけではなく、波のように上がったり下がったりを繰り返しています。この波のような動き方を景気循環と呼び、一般的には経済活動が活発化する拡張期と、反対に停滞する収縮期を繰り返しながら進んでいきます。 景気の谷とは、この景気循環の中で、景気が最も悪化する局面を指します。景気は谷を底として、そこから再び上昇へと転じていきます。 景気の谷は、企業の倒産や失業者の増加など、経済的に非常に厳しい状況を引き起こす可能性があります。しかし、一方で、新規事業の開始や投資の増加など、将来の経済成長に向けた新たな動きが現れ始める時期でもあります。 景気の谷がいつ訪れるかを正確に予測することは非常に困難です。しかし、政府や企業は、景気循環の動向を注意深く観察し、適切な政策や経営判断を行うことで、景気の谷による悪影響を最小限に抑え、早期の回復を目指そうと努力しています。
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景気の変動を抑える!自動安定化装置とは?

- 景気の自動安定化装置の概要景気の自動安定化装置とは、経済が過熱したり、冷え込んだりした時に、政府が特別な政策 intervention を行わなくても、自然と景気を安定させる効果を持つ仕組みのことです。ちょうど、経済に急激な変化が起きた際の衝撃を和らげるクッションのような役割を担っています。この仕組みは、普段から私たちが利用している税金や社会保障制度の中に組み込まれており、「ビルトイン・スタビライザー」とも呼ばれます。例えば、景気が良くなり、企業の業績が向上すると、給与が増加し、人々の所得が増えます。所得が増えると、税金をより多く納めるようになり、政府の税収は増加します。同時に、雇用も増えるため、失業保険などの支出は減少します。逆に、景気が悪くなると、企業の業績が悪化し、給与が減ったり、失業者が増えたりします。その結果、人々の所得は減ってしまうため、税収は減り、政府は失業保険などの支出を多くすることになります。このように、景気の自動安定化装置は、景気が良くなると自動的にブレーキをかけ、景気が悪くなると自動的にアクセルを踏む役割を果たすことで、景気の変動を緩和する効果を持っています。ただし、あくまでも景気の変動を和らげる効果であり、景気を完全に安定させることはできません。 大きな景気の変動に対しては、政府による更なる政策が必要となる場合もあります。
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好景気の象徴?!「〇〇景気」ってなに?

世の中のお金の動きは、良い時もあれば悪い時もあり、上がったり下がったりを繰り返しながら、長い目で見ると成長していくものです。このような景気の波の中で、特に景気が活発で人々が豊かさを実感できるような状態が長く続いた時代を、その時の象徴的な出来事や流行、あるいは当時の元号などにちなんで「〇〇景気」と呼ぶことがあります。 例えば、1950年代後半から1960年代前半にかけての高度経済成長期には、「三種の神器」と呼ばれた家電製品(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)が爆発的に普及しました。この時代は「岩戸景気」と呼ばれ、国民生活が大きく変化した時代として、多くの人々の記憶に刻まれています。また、1980年代後半のバブル経済期は、企業の積極的な投資や個人の旺盛な消費活動によって、地価や株価が異常なまでに高騰しました。この時代は「平成景気」とも呼ばれ、当時の好景気を象徴する言葉として使われています。 このように、「〇〇景気」という言葉は、単なる経済用語ではなく、その時代背景や社会現象、人々の暮らしぶりと密接に結びついているため、人々の記憶に残りやすく、経済状況を語る上での共通認識として機能してきました。過去の「〇〇景気」を振り返ることで、当時の経済状況や社会現象をより深く理解することができますし、未来の経済や社会の在り方を考える上でも重要な視点を与えてくれます。
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景気とは?変動の波に乗りこなすための基礎知識

- 景気の定義 「景気が良い」「景気が悪い」といった言葉を、ニュースや新聞で見聞きしない日はないと言えるでしょう。 それだけ身近な言葉である「景気」ですが、その正確な意味を理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。 簡単に言うと、景気とは経済活動の勢いの程度を表す言葉です。 私たちの身の回りでは、毎日、様々な商品やサービスが売買されています。 企業は、人々の需要を満たすために商品を生産し、サービスを提供しています。 そして、人々は企業で働き、その対価として給料を得て、生活を営んでいます。 景気は、こうした経済活動全体が活発に行われている状態なのか、それとも停滞している状態なのかを示す指標なのです。 景気が良くなれば、企業はより多くの商品を生産し、より多くの人を雇うようになります。 給料も上がりやすくなるため、人々の消費も活発になり、経済は好循環を生み出します。 反対に、景気が悪くなると、企業は生産や雇用を減らし、人々の消費も冷え込んでしまいます。 このように、景気は私たちの生活に密接に関わっている重要な要素と言えるでしょう。