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証券会社の心臓部!ディーラー業務を解説

- ディーラー業務とは?ディーラー業務は、証券会社が、顧客から注文を受けて株式や債券などの有価証券を売買するブローカー業務とは異なり、証券会社自らが資金を投じて有価証券を売買し、その価格差で利益を得ようとする業務です。顧客の注文を仲介するのではなく、証券会社自身が市場参加者として売買を行うため、「自己売買業務」とも呼ばれます。たとえば、ディーラーはある銘柄の株式を1,000円で買い、その後、市場価格が上昇したタイミングで1,100円で売却すれば、その差額の100円がディーラーの利益となります。反対に、予想に反して価格が下落した場合には、損失が発生することもあります。ディーラー業務には、市場に流動性を提供する役割もあります。常に売買の機会を提供することで、投資家は希望するタイミングで有価証券を売買することができるようになります。活発な売買は市場全体の活性化にもつながります。ディーラー業務は、高度な市場分析能力やリスク管理能力が求められる専門性の高い業務です。収益獲得の機会がある一方で、相場の変動によっては大きな損失を被るリスクも伴います。
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投資を始めるならまずは「ザラ場」を知ろう!

株式投資を始めようと思ったら、まず「いつ売買できるのか」を知っておく必要があります。これが「取引時間」です。株式市場は、お店のようにいつでも開いているわけではありません。毎日決まった時間帯だけ取引が行われます。 取引時間は大きく分けて「寄り付き」「ザラ場」「引け」の3つに分けられます。それぞれの特徴を掴んでおきましょう。 「寄り付き」は、午前9時の取引開始時間のことです。前日の取引終了後からニュースなどで株価が変動する材料があると、その日に取引する投資家が増え、寄り付き時の注文が殺到します。そのため、寄り付き直後は株価の動きが激しい傾向があります。 「ザラ場」は、寄り付きから午後3時までの取引時間のことを指します。日中は比較的落ち着いて取引が行われますが、経済指標の発表や企業の決算発表などがあると、株価が大きく動くこともあります。 「引け」は、午後3時の取引終了時間のことです。その日の最後の取引となるため、持ち越したくない投資家からの売買注文が集中し、株価が大きく動くこともあります。 このように、株式投資を行う上で取引時間を知ることは非常に重要です。それぞれの時間帯の特徴を理解した上で、取引する時間帯やタイミングを検討するようにしましょう。
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知っておきたい「比例配分」

株式投資を始めるには、まず証券会社に口座を開設し、その口座を通じて株式の売買注文を出す必要があります。株式の売買は、証券取引所を通じて行われますが、個人投資家が直接取引所に注文を出すことはできません。そのため、証券会社を通して注文を出し、証券会社が取引所へ注文を伝達するという流れになります。 株式の注文には、大きく分けて「買い注文」と「売り注文」の2種類があります。例えば、A社の株価が上昇すると予想した場合、投資家はA社の株を「買い注文」します。逆に、A社の株価が下落すると予想した場合には、「売り注文」を出します。 買い注文と売り注文は、それぞれ希望する価格と株数を指定して注文します。そして、双方の希望条件が一致した場合に初めて取引が成立します。例えば、A社の株を1株1,000円で100株買いたいという注文と、1株1,000円で100株売却したいという注文が出された場合、この2つの注文は成立し、売買が成立します。 このように、株式投資は、証券会社を通じて注文を出し、取引所で売買が成立する仕組みとなっています。
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社内取引システム:その仕組みと特徴

- 社内取引システムとは社内取引システムとは、特定の証券会社が独自に運営している株式売買システムのことです。多くの投資家から注文を集め、その中で条件の合う注文同士を直接結びつけることで取引を成立させます。従来の証券取引所を経由しないため、取引所取引とは異なる特徴を持っています。 社内取引システムの最大のメリットは、取引コストを抑えられる点です。取引所を経由しないため、取引所手数料がかかりません。また、証券会社が提示する売買価格の差であるスプレッドも、一般的に取引所よりも狭くなっています。そのため、投資家はより有利な価格で株式を売買することができます。さらに、取引時間外でも取引できる点も魅力です。取引所は決まった時間帯しか取引できませんが、社内取引システムは証券会社が独自に時間設定を行っているため、24時間取引可能なケースもあります。これは、日中に取引する時間がない投資家にとって大きなメリットと言えるでしょう。ただし、取引相手が証券会社に限定される点はデメリットです。取引所では不特定多数の投資家と取引できますが、社内取引システムでは証券会社が相手方となります。そのため、取引相手を探すのが難しい場合や、希望する価格で取引できない場合もあります。このように、社内取引システムにはメリットとデメリットの両方が存在します。投資を行う際には、それぞれのシステムの特徴を理解した上で、自身にとって最適な方法を選択することが重要です。
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FX取引の基礎知識:オーダーの種類と使い方

- 注文の種類取引の始め方 外国為替取引、いわゆるFX取引を始めようと思った時、まず理解するべき重要なポイントの一つに「注文」があります。注文とは、自分が希望する通貨をいくらで、いつ、どれくらいの量、売買したいのかを明確に指示することを指します。FX取引では、自分の投資戦略や相場状況に合わせて、様々な種類の注文方法の中から最適なものを選択することが、成功への鍵となります。 FX取引では、常に変動する相場環境の中で、的確なタイミングで売買を行う必要があります。しかし、常に相場を見守っていることは難しいものです。そこで、あらかじめ売買の条件を設定しておく「注文」が役立ちます。例えば、「円安が進んだら自動的にドル買い」といった具合に、自分の希望する価格やタイミングで自動的に取引を実行することができます。 注文には、「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」など、様々な種類が存在します。それぞれの注文方法には異なる特徴やメリット、リスクがあります。FX取引を始めるにあたっては、それぞれの注文方法の違いをしっかりと理解し、自身の投資スタイルやリスク許容度に合ったものを選択することが大切です。