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株式投資の基礎知識:大引けとは?

株式投資の世界では、毎日決まった時間に売買が行われています。企業の価値を表す指標となる株は、市場が開いている間は刻一刻と価格が変動し、投資家たちはその値動きを見ながら利益獲得を目指して売買を行います。活気あふれる取引も、一日の終わりにはきちんと締めくくる必要があります。この、その日の取引が終了することを「大引け」と呼びます。 日本では、平日の毎日、午後3時が「大引け」の時間です。これは、東京証券取引所をはじめとする日本の証券取引所が、その日の取引を終了することを意味します。午後3時になると、それまで活発に売買されていた株の取引は停止され、その日の最終的な価格が確定します。この最終的な価格を「大引け値」と呼び、その日の株価の終値として記録されます。大引け値は、翌営業日の寄り付き値の基準となるため、投資家にとっては非常に重要な意味を持ちます。
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証券投資の落とし穴?プリンシパル取引を解説

- プリンシパル取引とは証券投資を行う際、私たちは通常、証券会社を通じて株式や債券などの売買を行います。多くの場合、証券会社は私たち投資家の代理人として、取引所との間に入って売買を成立させてくれます。これを「代理売買」と呼びます。 一方、証券会社自身が取引の相手方となる場合があります。これが「プリンシパル取引」です。例えば、投資家がA社の株を「買いたい」と注文した場合、証券会社が自社で保有しているA社の株を投資家に売却することがあります。逆に、投資家がA社の株を「売りたい」と注文した場合、証券会社が自らの資金でその株を買い取ることもあります。 プリンシパル取引では、証券会社は投資家に対して、売買する金融商品の価格や数量などを提示します。投資家はこの提示内容に納得すれば取引が成立し、証券会社は自ら売買の当事者となります。 代理売買と比較して、プリンシパル取引は証券会社にとっては収益機会が大きい一方、投資家にとっては価格や情報面での透明性が低くなる可能性があります。そのため、プリンシパル取引を行う場合は、証券会社から取引内容について十分な説明を受け、内容を理解した上で取引を行うことが重要です。
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証券会社の心臓部!ディーラー業務を解説

- ディーラー業務とは?ディーラー業務は、証券会社が、顧客から注文を受けて株式や債券などの有価証券を売買するブローカー業務とは異なり、証券会社自らが資金を投じて有価証券を売買し、その価格差で利益を得ようとする業務です。顧客の注文を仲介するのではなく、証券会社自身が市場参加者として売買を行うため、「自己売買業務」とも呼ばれます。たとえば、ディーラーはある銘柄の株式を1,000円で買い、その後、市場価格が上昇したタイミングで1,100円で売却すれば、その差額の100円がディーラーの利益となります。反対に、予想に反して価格が下落した場合には、損失が発生することもあります。ディーラー業務には、市場に流動性を提供する役割もあります。常に売買の機会を提供することで、投資家は希望するタイミングで有価証券を売買することができるようになります。活発な売買は市場全体の活性化にもつながります。ディーラー業務は、高度な市場分析能力やリスク管理能力が求められる専門性の高い業務です。収益獲得の機会がある一方で、相場の変動によっては大きな損失を被るリスクも伴います。
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投資を始めるならまずは「ザラ場」を知ろう!

株式投資を始めようと思ったら、まず「いつ売買できるのか」を知っておく必要があります。これが「取引時間」です。株式市場は、お店のようにいつでも開いているわけではありません。毎日決まった時間帯だけ取引が行われます。 取引時間は大きく分けて「寄り付き」「ザラ場」「引け」の3つに分けられます。それぞれの特徴を掴んでおきましょう。 「寄り付き」は、午前9時の取引開始時間のことです。前日の取引終了後からニュースなどで株価が変動する材料があると、その日に取引する投資家が増え、寄り付き時の注文が殺到します。そのため、寄り付き直後は株価の動きが激しい傾向があります。 「ザラ場」は、寄り付きから午後3時までの取引時間のことを指します。日中は比較的落ち着いて取引が行われますが、経済指標の発表や企業の決算発表などがあると、株価が大きく動くこともあります。 「引け」は、午後3時の取引終了時間のことです。その日の最後の取引となるため、持ち越したくない投資家からの売買注文が集中し、株価が大きく動くこともあります。 このように、株式投資を行う上で取引時間を知ることは非常に重要です。それぞれの時間帯の特徴を理解した上で、取引する時間帯やタイミングを検討するようにしましょう。
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知っておきたい「比例配分」

株式投資を始めるには、まず証券会社に口座を開設し、その口座を通じて株式の売買注文を出す必要があります。株式の売買は、証券取引所を通じて行われますが、個人投資家が直接取引所に注文を出すことはできません。そのため、証券会社を通して注文を出し、証券会社が取引所へ注文を伝達するという流れになります。 株式の注文には、大きく分けて「買い注文」と「売り注文」の2種類があります。例えば、A社の株価が上昇すると予想した場合、投資家はA社の株を「買い注文」します。逆に、A社の株価が下落すると予想した場合には、「売り注文」を出します。 買い注文と売り注文は、それぞれ希望する価格と株数を指定して注文します。そして、双方の希望条件が一致した場合に初めて取引が成立します。例えば、A社の株を1株1,000円で100株買いたいという注文と、1株1,000円で100株売却したいという注文が出された場合、この2つの注文は成立し、売買が成立します。 このように、株式投資は、証券会社を通じて注文を出し、取引所で売買が成立する仕組みとなっています。
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社内取引システム:その仕組みと特徴

- 社内取引システムとは社内取引システムとは、特定の証券会社が独自に運営している株式売買システムのことです。多くの投資家から注文を集め、その中で条件の合う注文同士を直接結びつけることで取引を成立させます。従来の証券取引所を経由しないため、取引所取引とは異なる特徴を持っています。 社内取引システムの最大のメリットは、取引コストを抑えられる点です。取引所を経由しないため、取引所手数料がかかりません。また、証券会社が提示する売買価格の差であるスプレッドも、一般的に取引所よりも狭くなっています。そのため、投資家はより有利な価格で株式を売買することができます。さらに、取引時間外でも取引できる点も魅力です。取引所は決まった時間帯しか取引できませんが、社内取引システムは証券会社が独自に時間設定を行っているため、24時間取引可能なケースもあります。これは、日中に取引する時間がない投資家にとって大きなメリットと言えるでしょう。ただし、取引相手が証券会社に限定される点はデメリットです。取引所では不特定多数の投資家と取引できますが、社内取引システムでは証券会社が相手方となります。そのため、取引相手を探すのが難しい場合や、希望する価格で取引できない場合もあります。このように、社内取引システムにはメリットとデメリットの両方が存在します。投資を行う際には、それぞれのシステムの特徴を理解した上で、自身にとって最適な方法を選択することが重要です。
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FX取引の基礎知識:オーダーの種類と使い方

- 注文の種類取引の始め方 外国為替取引、いわゆるFX取引を始めようと思った時、まず理解するべき重要なポイントの一つに「注文」があります。注文とは、自分が希望する通貨をいくらで、いつ、どれくらいの量、売買したいのかを明確に指示することを指します。FX取引では、自分の投資戦略や相場状況に合わせて、様々な種類の注文方法の中から最適なものを選択することが、成功への鍵となります。 FX取引では、常に変動する相場環境の中で、的確なタイミングで売買を行う必要があります。しかし、常に相場を見守っていることは難しいものです。そこで、あらかじめ売買の条件を設定しておく「注文」が役立ちます。例えば、「円安が進んだら自動的にドル買い」といった具合に、自分の希望する価格やタイミングで自動的に取引を実行することができます。 注文には、「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」など、様々な種類が存在します。それぞれの注文方法には異なる特徴やメリット、リスクがあります。FX取引を始めるにあたっては、それぞれの注文方法の違いをしっかりと理解し、自身の投資スタイルやリスク許容度に合ったものを選択することが大切です。
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投資の基本用語:ロングとショートを理解する

- 投資におけるロングとは 投資の世界で頻繁に耳にする「ロング」という言葉。これは、「買い持ち」を意味する言葉です。 例えば、あなたが将来成長が期待できるA社の株を見つけたとします。あなたは、A社の株価が今後上昇すると予想し、その株を1,000円で購入しました。この時、あなたはA社の株を「ロング」した状態、つまり買い持ちの状態になります。 その後、あなたの予想通りA社の業績が向上し、株価が1,500円に上昇したとします。このタイミングであなたは保有しているA社の株を売却すれば、1株あたり500円の利益を得ることができます。これが、投資におけるロングの基本的な考え方です。 このように、ロングは将来の価格上昇を見込んで利益を狙う投資戦略と言えます。株式投資だけでなく、債券や不動産など、様々な投資対象で「ロング」という考え方が用いられます。 投資初心者の方は、まずはこの「ロング」という基本的な考え方をしっかりと理解しておきましょう。
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投資の基礎知識:店頭気配とは?

株式投資を始めると、必ず目にすることになるのが「気配」という言葉です。株式投資において、この「気配」は、投資判断を行う上で欠かせない情報の一つです。 では、この「気配」とは一体何なのでしょうか?簡単に言うと、証券会社や証券取引所が投資家に向けて提示する、株式の売買価格の目安となる情報のことを指します。 気配には、「売り気配」と「買い気配」の2種類があります。「売り気配」は、株式を売りたいと考えている人が提示する希望売却価格のことです。一方、「買い気配」は、株式を購入したいと考えている人が提示する希望購入価格のことを指します。 この「売り気配」と「買い気配」の差が小さければ小さいほど、その株式の需要と供給のバランスが取れている状態と言えます。つまり、市場でその株式が多くの人に売買されたいと思われていて、取引が成立しやすい状態であることを意味します。逆に、差が大きい場合は、需要と供給のバランスが崩れており、取引が成立しにくい状態であると言えます。 株式投資を行う際には、常にこの「気配」に注目し、市場の動向を把握することが重要です。