株式投資

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ROEでわかる!企業の収益力

- 企業の収益力を測る!自己資本利益率(ROE)とは? 株式投資や企業分析の世界で頻繁に登場する「ROE」。これは一体何を意味し、なぜ重要なのでしょうか? ROEは、Return On Equityの略で、日本語では「自己資本利益率」と呼びます。 企業が、株主から預かったお金である自己資本を使って、どれだけの利益を生み出したかを示す指標です。 例えば、あなたが100万円の資金でケーキ屋を開店したとします。この100万円が自己資本に当たります。1年間営業した結果、120万円の利益が出たとしましょう。この場合、ROEは20%となります。つまり、ROEが高いほど、自己資本を効率的に活用して多くの利益を生み出していることを意味し、投資家にとって魅力的な企業と言えるでしょう。 ROEは、企業の収益性を見る上で非常に重要な指標ですが、単独で評価するのではなく、他の財務指標と組み合わせて総合的に判断することが大切です。ROEが高いからといって、必ずしも優良企業とは言えません。なぜなら、ROEは負債の活用度合いによって大きく変動するからです。 企業分析において、ROEは重要な手掛かりとなりますが、あくまでも一つの指標に過ぎません。しっかりと企業研究を行い、多角的な視点を持つことが重要です。
株式投資

企業成長を後押しするQ-Boardとは?

九州の地場企業にとって、資金調達の新たな道が開かれました。福岡証券取引所が新たに開設したのが、成長志向の企業を対象とした「Q-Board」という市場です。 このQ-Boardは、将来性豊かな企業の資金調達を後押しし、企業の知名度向上を支援することで、地域経済の活性化を図ることを目的としています。 従来の市場と比較して、上場するための基準が緩和されている点が特徴です。具体的には、従来の市場では原則として資本金3,000万円以上が求められていましたが、Q-Boardでは1,000万円以上あれば上場申請が可能となりました。さらに、株主数が100人以上という要件も撤廃されています。これらの変更により、これまで上場が困難であったベンチャー企業や中小企業にとって、資金調達のハードルが大きく下がりました。 Q-Boardは、成長を続ける企業にとって、大きな飛躍の舞台となることが期待されています。福岡証券取引所の取り組みは、地域経済の活性化に大きく貢献することでしょう。
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株式投資の羅針盤:PERで企業価値を見極める

- PERとは何か株式投資を行う上で、企業の価値を評価することは非常に重要です。その際、様々な指標が用いられますが、中でもPER(株価収益率)は、投資判断を行う上で欠かせない指標の一つと言えるでしょう。PERは、企業の株価が、その企業が1年間で稼ぐ利益の何倍に相当するのかを示す指標です。例えば、ある企業の株価が5,000円、1株あたりの純利益が250円だったとします。この場合、PERは 5,000 ÷ 250 = 20倍 となります。つまり、この企業のPERは20倍であり、これは現在の株価が、1株あたり純利益の20倍の価格で取引されていることを意味します。PERは、一般的に値が低いほど割安、高いほど割高と判断されます。PERが低いということは、その企業は利益の割に株価が低く評価されていると見なされ、投資妙味があると判断される可能性があります。逆に、PERが高い場合は、その企業は将来の成長に対する期待感が高く、投資家からの人気も高いものの、割高感があるとも解釈できます。ただし、PERだけで投資判断を行うことは適切ではありません。PERはあくまでも企業価値を評価する指標の一つに過ぎず、PERが高いからといって必ずしも割高ではなく、低いからといって割安だとは限らないからです。PERを見る際には、企業の属する業界や成長性、財務状況なども併せて考慮することが重要です。
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企業価値を測る:PBRとは?

- 投資指標PBRとは 株式投資を行う上で、企業の価値を正しく知ることはとても大切です。企業がどれくらい稼いでいるのか、これから成長していくのかを見極めるために、様々な指標が使われています。その中でもPBR(株価純資産倍率)は、企業が持っている資産に着目した指標として重要視されています。 PBRは、企業の純資産と株価を比べて、その関係性を示す数値です。この数値を見ることで、企業の株価が割安なのか割高なのかを判断する手がかりになります。 たとえば、ある企業の純資産が100億円だとします。そして、その企業の発行済み株式数が1億株だったとしましょう。この場合、1株あたりの純資産は1,000円になります。もし、この企業の株価が1,000円であれば、PBRは1倍になります。 PBRが1倍を下回る場合は、その企業の株価は純資産よりも低いことになり、割安と判断されることがあります。逆に、PBRが1倍を上回る場合は、株価が純資産よりも高いことになり、割高と判断されることがあります。 ただし、PBRはあくまでもひとつの指標に過ぎません。PBRだけで投資判断をするのではなく、他の指標も合わせて総合的に判断することが重要です。
株式投資

少額投資で憧れの企業の株主になろう!ミニ株入門

- 話題のミニ株とは?「投資に興味はあるけど、まとまった資金がない…」そんな悩みをお持ちの方はいませんか?従来の株式投資では、企業の株を100株単位で購入するのが一般的でした。しかし、企業によっては100株を購入するのに数十万円、数百万円という大きな金額が必要になる場合もあり、投資のハードルが高いと感じる方も少なくありませんでした。\しかし、近年注目を集めている「ミニ株」なら、そんな心配は無用です!ミニ株とは、その名の通り、通常の株式をさらに小さく分割して売買できる仕組みのことです。例えば、従来は100万円必要だった投資が、ミニ株なら1万円から始められる場合もあります。\つまり、ミニ株は、従来よりもずっと少ない金額から、株式投資を始められるという大きなメリットがあるのです。少ない資金で投資できるので、投資初心者の方でも始めやすいという点も魅力です。また、複数の企業に分散投資しやすくなるため、リスクを抑えながら投資に挑戦できます。
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為替相場の流れを読む!移動平均を徹底解説

- 移動平均とは 為替取引の世界では、為替レートの変動パターンを掴み、将来の値動きを予測することが求められます。しかし、為替レートは日々大きく変動するため、トレンドを見極めることは容易ではありません。そこで活用されるのが「移動平均線」という指標です。 移動平均線は、過去の一定期間の為替レートを平均して線を引くことで、チャート上に表示されます。この線は、短期的な価格変動の影響を排除し、滑らかな曲線を描くことで、長期的なトレンドを可視化する役割を担います。 例えば、過去5日間の終値を平均して線を引く場合、これを「5日移動平均線」と呼びます。毎日新しい終値が確定するたびに、移動平均線も再計算され、チャート上で日々更新されていきます。この線の動きを見ることで、上昇トレンド、下降トレンド、もみ合いといった相場の大きな流れを把握することが可能になります。 移動平均線は、単独で売買のサインを判断するのではなく、他のテクニカル指標と組み合わせて使用されることが一般的です。移動平均線は、トレンドの方向性や強さ、転換点を見極めるための基礎的な分析ツールとして、多くのトレーダーに活用されています。
株式投資

国内公募の引受等とは?仕組みと役割を解説

会社が事業を大きくしたり、新しい取り組みに投資したりするためには、お金を集める必要があります。お金を集める方法はいくつかありますが、その中でも株式や債券といったものを発行して、多くの投資家からお金を集める方法を「公募」と言います。 国内公募において、証券会社は、発行体である企業と投資家を結ぶ「橋渡し役」として重要な役割を担っています。具体的には、証券会社は、発行体の依頼を受けて、株式や債券の発行条件を決定し、投資家に販売する業務を行います。 また、証券会社は、発行体の財務状況や事業内容を調査し、投資家に対して、その投資判断に必要な情報を提供する役割も担っています。さらに、証券会社は、発行市場だけでなく、流通市場においても、投資家に対して、株式や債券の売買の仲介など、様々なサービスを提供しています。 このように、証券会社は、国内公募という資金調達の仕組みにおいて、発行体と投資家の双方にとって、なくてはならない存在と言えるでしょう。
経済の用語

投資初心者必見!「地合い」を理解して賢く投資

- 「地合い」とは?投資の世界で頻繁に耳にする「地合い」という言葉。これは、相場全体の状態や雰囲気を表す言葉です。株式投資を行う上で、この「地合い」を理解することは非常に重要となります。なぜなら、地合いに応じて取るべき投資戦略が変わってくるからです。例えば、株価全体が上昇傾向にある場合は、「強気相場」と呼ばれ、積極的に投資を行うことが推奨されます。反対に、株価全体が下降傾向にある場合は、「弱気相場」と呼ばれ、投資を控えるか、保有している株式を売却して損失を限定することが推奨されます。地合いを判断する要素としては、様々なものがあります。経済指標や企業業績、金融政策、政治状況、投資家の心理状況など、様々な要素が複雑に絡み合って地合いは形成されます。そのため、地合いを正確に予測することは容易ではありません。しかし、過去のデータや専門家の分析などを参考にしながら、自分自身である程度地合いを判断する能力を養うことは重要です。地合いを正しく見極めることで、より効果的に投資を行い、資産を増やす可能性を高めることができるでしょう。地合いは常に変化するものです。常に最新の情報に目を向け、冷静に状況を判断することが、投資で成功するための鍵となります。
株式投資

値幅制限:株価の変動を抑える仕組み

株式投資を経験された方なら、「ストップ高」や「ストップ安」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。これらの言葉は、株式市場で毎日起こる値動きに大きく関係しています。 株式市場では、企業の業績や経済状況など、様々な要因によって株価は日々変動しています。しかし、あまりに急激な値動きは、市場に混乱を招きかねません。そこで、証券取引所では、株価が一日で極端に上がったり下がったりするのを防ぐために、「値幅制限」というルールを設けています。 値幅制限とは、前日の取引終了時の株価を基準として、その日の取引価格が一定の範囲内に収まるように制限をかける仕組みです。この制限を超えて株価が上昇しようとすると「ストップ高」、下落しようとすると「ストップ安」となり、その日の取引は基準となる価格の上限または下限で停止します。 値幅制限は、投資家を急激な価格変動から保護する役割を果たすとともに、市場全体の安定性を保つ上でも重要な役割を担っています。しかし、値幅制限によって売買が停止されることで、投資家が希望するタイミングで取引できない場合もある点は留意が必要です。
株式投資

値下がりリスクとは?資産運用での備えを解説

お金を育てる手段として投資を選ぶ方が増えています。しかし、投資の世界では必ず利益が得られるわけではなく、常に損失の可能性も考慮する必要があります。投資における代表的なリスクの一つに「値下がりリスク」があります。 これは、保有している資産の価値が、予想に反して下落し、損失が出てしまうリスクを指します。例えば、1株1000円で購入した会社の株が、業績不振や市場全体の低迷などの影響を受け、500円に値下がりした場合、投資家は500円の損失を被ることになります。 特に、株式投資においては、企業の業績が悪化したり、市場全体が冷え込んだりすることで株価が下落する可能性があり、値下がりリスクは常に意識しておく必要があります。 値下がりリスクを軽減するためには、投資する対象を分散したり、価格変動が比較的安定している資産を組み合わせたりすることが有効です。また、事前に投資先の情報収集を行い、将来性を見極めることも大切です。 投資はリスクとリターンのバランスが重要です。値下がりリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることで、リスクを抑えながら、将来に向けた資産形成を目指しましょう。
株式投資

投資の勘所:値ごろ感とは?

- 値ごろ感投資の判断材料 株式投資の世界では、企業の業績や将来性、市場動向など、様々な要因を元に投資判断が行われます。 その中でも「値ごろ感」は、個人投資家にとって特に馴染み深い考え方と言えるでしょう。 値ごろ感とは、「この株価なら買いだ!」と感じることを指します。 しかし、この感覚的な判断基準は、一体どのように育まれるのでしょうか? 値ごろ感を養うためには、まず、企業の財務状況や業績を分析し、その企業が持つ本来の価値( intrinsic value )を見極める目を養う必要があります。 PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標を参考にしながら、現在の株価が割高なのか、割安なのかを判断していくのです。 しかし、値ごろ感はあくまでも感覚的な判断基準であるため、客観的な指標だけで判断することは危険です。 市場全体の動向や、将来的な成長性など、他の要素も総合的に判断する必要があります。 さらに、過去の経験も値ごろ感を育む上で重要です。 過去の株価推移や、自身の投資経験を通じて、どのような時に株価が上昇し、どのような時に下落したのかを分析することで、より精度の高い判断ができるようになるでしょう。 値ごろ感は一朝一夕に身につくものではありません。 日々の勉強や経験を通じて、自分自身の投資判断基準を確立していくことが大切です。
NISA

将来に備える!NISAで賢く投資を始めよう

- NISAとは? NISAは「少額投資非課税制度」の愛称で、個人投資家向けの国の制度です。 NISA口座では、投資によって得た利益にかかる税金が一定の条件を満たすと非課税になるという大きなメリットがあります。 通常、株式や投資信託で利益が出ると、約20%の税金が課されます。 しかし、NISA口座を利用すれば、この税金がゼロになるため、投資効率が大幅に向上します。 例えば、年間100万円の投資で10万円の利益が出たとします。 通常であれば2万円の税金が発生しますが、NISA口座であれば、この2万円がまるまる手元に残ります。 NISAには、つみたてNISAと一般NISAの2種類があり、それぞれ年間の投資限度額や非課税期間が異なります。 どちらのNISA口座が自分に合っているかは、投資経験や投資目標などを考慮して選ぶ必要があります。
株式投資

新興企業の登竜門!マザーズ市場を徹底解説

- マザーズ市場とは マザーズ市場は、東京証券取引所が運営する市場の一つで、高い成長が見込まれる新興企業向けに作られました。1999年11月に開設されて以来、数多くのベンチャー企業がこの市場で株式を公開し、成長を遂げてきました。 新興企業にとって、事業を拡大するためには資金調達は欠かせません。マザーズ市場に上場することで、株式発行による資金調達が可能になるため、多くの企業が利用しています。また、上場企業として知名度が向上することで、優秀な人材を獲得しやすくなるというメリットもあります。 マザーズ市場は、投資家にとっても魅力的な市場です。成長性の高い企業に投資することで、大きなリターンを得られる可能性があります。一方で、新興企業は業績が安定していない場合もあるため、投資には注意が必要です。 このように、マザーズ市場は、新興企業と投資家の双方にとって重要な役割を担っています。
指標

テクニカル指標「ピボット」を解説

- 「ピボット」とは「ピボット」は、株式や為替などの市場において、相場の転換点となる価格帯を予測するために用いられるテクニカル指標の一つです。過去の価格データ、具体的には前日の高値、安値、終値の3つの価格を用いて計算されます。この指標は、その日の取引における重要な価格帯、すなわち抵抗線や支持線となる可能性が高い価格帯を予測する際に役立ちます。「ピボット」は、J・W・ワイルダー・Jr.という人物によって開発されました。彼は、「ピボット」以外にも、相対力指数(RSI)やパラボリックSARといった、現在でも多くの投資家に愛用されている有名なテクニカル指標を考案した人物として知られています。「ピボット」は、それ自体で売買のタイミングを判断する指標ではありません。しかし、他のテクニカル指標と組み合わせることで、より精度の高い分析が可能になると考えられています。例えば、「ピボット」で算出された抵抗線に RSI の買われすぎシグナルが重なった場合は、相場が反転する可能性が高いと判断できます。このように、「ピボット」は、相場の転換点を捉え、効果的な売買戦略を立てるために役立つツールの一つと言えるでしょう。
債券投資

CB:投資の魅力を探る

- CBとはCBとは、「変換社債型新株予約権付社債」の省略形で、2002年4月の商法改正以前は「転換社債」と呼ばれていました。社債の一種ですが、発行会社の株式へ転換する権利が付与されていることが特徴です。 企業にとっては、一般的な社債よりも低い金利で資金調達ができるというメリットがあります。これは、投資家が株式転換権による値上がり益を期待するため、低い金利でも投資する魅力があるためです。一方、投資家にとっては、債券のように定期的に利息を受け取れると同時に、株価の上昇に応じて株式に転換することで値上がり益も期待できるという、ハイブリッドな投資対象として注目されています。 ただし、CBは株式転換が行われなければ、最終的には額面価格で償還されるため、投資した時点での株価が低い場合は、株式投資に比べてリターンが小さくなる可能性があります。また、発行会社の業績が悪化した場合、株価の下落によって損失を被るリスクもあります。 CBへの投資を検討する際には、発行会社の財務状況や業績、将来性などを十分に分析し、リスクとリターンのバランスを考慮することが重要です。
経済の用語

投資の基礎: 流通市場を理解する

- 流通市場とは 企業が事業を大きく成長させるためには、資金を調達する必要があります。そのための方法の一つに、株式や債券といった有価証券を発行して、投資家から資金を集める方法があります。 企業が新たに発行した有価証券が投資家の手に渡る市場を「発行市場」と呼びますが、投資家の間で、すでに発行された有価証券が売買されている市場が「流通市場」です。 流通市場では、証券取引所(東京証券取引所など)や証券会社を通じて、売買が行われます。 投資家は、流通市場を通じて、いつでも自由に有価証券を売買することができます。そして、値上がり益を狙ったり、配当金や利息を受け取ったりすることができます。一方、企業にとっては、流通市場で自社の有価証券が活発に取引されることで、新たな資金調達をしやすくなるというメリットがあります。 このように、流通市場は、投資家と企業の双方にとって、重要な役割を担っていると言えます。
経済の用語

売買の基礎知識:ビッドとは?

物を売り買いする時、誰もが少しでも得をしたいと考えるものです。物を手放す売り手は、できるだけ高い値段で売りたいと考えますし、反対に、物を手に入れたい買い手は、できるだけ安い値段で購入したいと考えるのは当然のことでしょう。 例えば、あなたが読まなくなった本を誰かに譲りたいとします。あなたは、この本を1,000円で売ると決めたとしましょう。この1,000円という金額が、あなたがこの本に対してつけた売値です。一方、あなたの友人がこの本に興味を持ち、800円で購入したいと申し出てきました。この800円という金額が、あなたの友人がこの本に対して提示した買値です。 このように、売値とは売り手がつけたい値段、買値とは買い手が支払いたい値段のことを指します。そして、売値と買値が一致した時に初めて、物の売買が成立するのです。
指標

BPSでわかる企業価値

- BPSとは BPSは「Book-value Per Share」の略称で、日本語では「一株あたり純資産」といいます。 企業の財務状況を分析する上で重要な指標の一つであり、投資判断を行う際にも役立ちます。 -# BPSの算出方法 BPSは、以下の計算式で算出されます。 > -BPS = 純資産 ÷ 発行済み株式数- ここで、純資産とは、企業の総資産から総負債を差し引いたものです。 総資産は、企業が保有する土地や建物、現金預金、売掛金などを指し、総負債は、企業が負っている借入金や買掛金などを指します。 つまり、純資産とは、企業がすべての資産を売却し、すべての負債を返済した後に残る資産のことです。 -# BPSの活用方法 BPSは、企業の株価が割安か割高かを判断する際に使用されます。 一般的に、BPSが高い企業は、株価も高くなる傾向があります。 しかし、BPSだけで投資判断をすることは危険です。 なぜなら、BPSは過去のデータに基づいて算出されるため、将来の企業業績を反映していないからです。 そのため、BPSは、他の財務指標と組み合わせて使用することが重要です。 -# まとめ BPSは、企業の財務状況を分析する上で重要な指標の一つです。 投資判断を行う際には、BPSを参考に、割安な株価の企業を探し出すことができます。 ただし、BPSだけで投資判断をすることは危険なため、他の財務指標と組み合わせて使用することが重要です。
株式投資

利食い売り:上手な利益確定で資産を増やそう

- 利益をしっかりと確保する「利食い売り」とは?投資の世界では、株価が上がったり下がったりと価格が常に変動しています。買った時よりも株価が上がれば嬉しい利益になりますが、反対に下がってしまうと損失が出てしまいます。そこで重要になるのが「利食い売り」です。利食い売りとは、保有している株の価格が上昇した時に、その株を売却して利益を確定させる行為を指します。例えば、あなたが1株1,000円の会社Aの株を100株購入し、その後、会社Aの業績が upward trend で株価が上昇したとします。1株1,200円になった時点で売却すれば、1株あたり200円の利益、合計で20,000円の利益(税金は考慮せず)を得られます。この売却行為が「利食い売り」です。「利食い売り」は、「利益確定売り」とも呼ばれます。利益をしっかりと確定することで、たとえその後、株価が下落してしまっても、確定した利益は守られます。投資で成功するには、利益を最大限に追求することも重要ですが、同時にリスク管理も非常に重要です。「利食い売り」は、このリスク管理の側面からも有効な手段と言えるでしょう。
株式投資

利益確定の売りの基礎知識

- 利益確定の売りとは利益確定の売りとは、保有している株や投資信託などの価格が上昇した時に、その時点で売却して利益を確実に手に入れることです。例えば、あなたが1本1,000円のりんごを100本購入し、その後りんごの価格が上がって1本1,500円になったとします。この時、100本全てを売れば、(1,500円 - 1,000円) × 100本 = 50,000円の利益を得られます。このりんごを売る行為が、投資の世界でいう「利益確定の売り」にあたります。利益確定の売りは、投資において非常に重要な考え方です。なぜなら、どれだけ価格が上がっても、実際に売って利益を確定させなければ、それは「含み益」と呼ばれるものであって、実際のお金ではありません。市場は常に変動しており、保有している間に価格が下落してしまう可能性もあります。利益確定の売りによって、せっかく得た利益が減ってしまったり、場合によっては損失に転じてしまうリスクを回避することができます。いつ利益確定の売りを行うかは、投資家の判断によって異なります。目標とする利益額を設定したり、市場の動向を分析したりするなど、様々な要素を考慮して判断する必要があります。
株式投資

企業買収のスペシャリスト?「ハゲタカ」の実態とは

「ハゲタカ」と呼ばれる投資ファンドは、まるで空の上から獲物を探す鳥のように、経営がうまくいっていない、または株価が低い企業を標的にします。そして、その企業が弱っている状況に乗じて、株式を買い占めたり、経営に介入したりします。 彼らが「ハゲタカ」と揶揄される理由は、その行動にあります。まるで瀕死の動物を狙うハゲタカのように、企業が苦境に陥っている時に現れ、利益を追求する姿は、貪欲で冷酷だと捉えられることがあります。 しかし、一方で、彼らは企業再生のプロフェッショナルでもあります。買収した企業の経営を立て直し、再び成長軌道に乗せることで、結果的に経済全体に貢献する側面も持ち合わせています。 「ハゲタカ」という言葉には、彼らに対する批判的な見方と、企業再生への期待の両方が込められていると言えるでしょう。
経済の用語

投資初心者必見!相場の「揺り戻し」とは?

投資の世界は、まるで生き物のようで、株価や為替レートなどが常に上下に変動しています。この動きの中で、時には行き過ぎた動き、つまり「揺り戻し」と呼ばれる現象が起こることがあります。「揺り戻し」とは、株価などが本来の価値から大きく離れて上昇した後に、急激に下落したり、逆に大きく下落した後に急激に上昇したりする現象を指します。 例えば、景気が良くなり企業の業績が向上すると、投資家は将来の利益増加を期待して株を積極的に買うようになります。すると、需要と供給の関係で株価は上昇していきますが、この上昇が行き過ぎると、本来の企業価値よりも高い価格で取引されるようになります。この時、少しの悪材料が出ただけで、投資家は利益を確定しようと株を売りに出し始めます。すると、今度は売りが売りを呼び、株価は急落してしまうのです。これが「揺り戻し」の一つのパターンです。 逆に、悪いニュースが続き市場全体が悲観的な雰囲気になると、株価は必要以上に下落することがあります。しかし、ある程度まで下がると、今度は割安感から買い戻しなどが入り、価格が上昇に転じる「揺り戻し」が起こることもあります。 このように、「揺り戻し」は市場の過熱感や悲観的な見方が修正される時に起こる現象と言えるでしょう。
株式投資

ナンピン投資法:メリットと注意点

- ナンピン投資法とはナンピン投資法は、購入した投資対象の価格が下落したタイミングで、追加投資を行う投資手法です。この手法の目的は、1単位あたりの平均取得価格を下げることにあります。例えば、1株1,000円の株式を100株購入したとしましょう。その後、価格が800円に下落した場合を考えます。この時、新たに100株を買い増すと、200株の平均取得価格は900円になります。もし価格が回復し、1,000円に戻ったとすると、当初の100株のみの場合と比べて、大きな利益を得られます。ナンピン投資法は、価格が将来的に上昇すると予想される投資対象に対して有効な手法となりえます。しかし、価格が予想に反して下落し続けた場合、損失が拡大するリスクも孕んでいます。投資には常にリスクが伴うことを理解し、自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、慎重に判断する必要があります。
株式投資

投資前に知っておきたい「整理銘柄」とは?

株式投資は企業の成長や収益を期待して行いますが、時には思いもよらない事態に見舞われることがあります。それは、保有している株式が証券取引所での売買対象から外れてしまう「上場廃止」です。 企業が上場廃止となる理由は様々ですが、共通しているのは投資家にとって大きな痛手となる可能性があるということです。 上場廃止の主な要因としては、業績の悪化が挙げられます。度重なる赤字や債務超過に陥ると、企業の存続自体が危ぶまれ、市場からの信頼を失墜させてしまうためです。また、不祥事の発覚も上場廃止に繋がるケースがあります。粉飾決算やインサイダー取引など、企業のコンプライアンス違反は投資家の不信感を招き、株価の暴落を招く恐れがあります。 上場廃止が決定すると、その銘柄は「整理銘柄」に指定され、投資家は売買を行うことができなくなります。その後、上場廃止基準に従って取引が再開されることもありますが、株価は大幅に下落しているケースがほとんどです。そうなれば、投資家は多大な損失を被ることになりかねません。 株式投資を行う上で、上場廃止のリスクは常に念頭に置いておく必要があります。