投資用語解説:投売りとその心理
- 「投売り」とは
投資の世界では、誰もが利益を追い求める中で、時には損失を最小限に抑えるための行動が必要となる場面に遭遇します。それが「投売り」です。
「投売り」とは、保有している株や債券などの金融商品が、購入時よりも価格が下落し、損失が出ている状況にもかかわらず、更なる下落を避けるためにやむを得ず売却する行為を指します。
例えば、あなたが1株1,000円の株を100株購入したとします。ところが、世界的な経済状況の悪化や、企業の業績不振などの悪材料により、株価が800円にまで下落してしまったとしましょう。この状況下では、更なる株価下落の可能性を考慮し、保有し続けることで損失が拡大することを避けるために、800円の時点で売却する選択をすることがあります。これが「投売り」です。
「投売り」は、当初の投資計画とは異なる状況下で、損失を確定させるという苦渋の決断を伴います。しかし、更なる損失拡大のリスクを回避し、資金を温存することで、別の投資機会に備えるという、戦略的な側面も持ち合わせています。