標準偏差

経済の用語

投資のリスク指標:ボラティリティを理解する

- 変動の大きさでリスクを測る!ボラティリティとは?投資の世界では、リスクとリターンは表裏一体。大きな利益を狙うなら、それ相応のリスクを取る必要があります。では、そのリスクはどうやって測れば良いのでしょうか?その指標の一つが「ボラティリティ」です。 ボラティリティとは、投資商品の価格がどれくらい大きく変動するかを表す指標です。ある一定期間、例えば1年間で、株価や為替レートが大きく上がったり下がったりする場合、その投資商品は「ボラティリティが高い」と言えます。逆に、価格変動が小さければ「ボラティリティが低い」と判断されます。 例えば、銀行に預けているお金は、元本保証されているため、価格が大きく変動することはありません。つまり、預貯金はボラティリティが低い投資商品と言えます。一方、株式投資は、企業の業績や経済状況によって株価が大きく変動する可能性があり、預貯金に比べてボラティリティが高い投資商品と言えるでしょう。 ボラティリティは、投資のリスクを測る上で重要な指標の一つです。ただし、ボラティリティが高いからといって、必ずしも悪い投資というわけではありません。価格変動が大きいということは、それだけ大きな利益を狙える可能性も秘めているからです。重要なのは、自身の投資目標やリスク許容度に応じて、適切なボラティリティの投資商品を選ぶことです。
指標

投資のリスク measure: 分散を理解する

- 分散とは 投資の世界では、高い収益(リターン)を得ようとするほど、一般的には危険(リスク)も高くなるという関係があります。この「危険」は、まるで天気のように予測が難しいものです。そこで、この危険を測るために使われる指標の一つが「分散」です。 「分散」を簡単に言うと、将来の利益が、予想と比べてどれくらい上下に変動する可能性があるのかを表す指標です。 例えば、AさんとBさんが同じように投資をしたとします。Aさんの投資は利益が大きく増減しやすい特徴があり、Bさんの投資は利益が安定している特徴があるとします。この場合、Aさんの投資の方が「分散が大きい」と表現します。 分散が大きいということは、実際の利益が予想よりもはるかに大きくなる可能性もあれば、逆に予想よりもはるかに小さくなってしまう可能性もあることを意味します。つまり、分散が大きい投資ほど、危険度が高いと判断されます。 投資をする際には、この「分散」を理解した上で、どれだけの危険を取ることができるのか、自分の資産や投資の目的に合わせて判断することが大切です。
経済の用語

投資と正規分布:未来への見通しを立てる

- 正規分布とは世の中には、身長、体重、テストの点数など、様々なデータが存在します。これらのデータを分析する際に役立つのが、統計学という学問です。そして、統計学において特に重要な役割を担うのが、「正規分布」と呼ばれる確率分布です。正規分布は、グラフに描くと、左右対称の美しい釣鐘型になるのが特徴です。この釣鐘型の山の頂点が、データの平均値を表しています。つまり、データが集中している点が平均値となり、その周りに対称的にデータが広がっている様子が見て取れます。では、データの広がり方はどのように測ればよいのでしょうか。ここで登場するのが「標準偏差」という概念です。標準偏差は、データが平均値からどれくらいばらついているかを表す指標です。標準偏差が小さいほど、データは平均値近くに集まっており、逆に標準偏差が大きいほど、データは平均値から遠く離れて散らばっていることを意味します。正規分布が統計学において多用される理由の一つに、平均値と標準偏差というたった2つの値だけで、その分布全体の特徴を掴むことができるという点があげられます。これは、膨大なデータの分析を簡略化できるという点で、非常に重要な特徴と言えるでしょう。