国の財布の中身、プライマリーバランスって何?
私たちが日々の暮らしで家計簿をつけるように、国にも年間の収入と支出を記録した「家計簿」が存在します。これは「財政」と呼ばれ、国の経済状況を把握するために非常に重要な役割を担っています。国の家計簿は、一見すると複雑で難解に見えるかもしれません。しかし、基本的な仕組みは私たちの家庭のそれと変わりません。収入の欄には、主に税金や国が所有する財産からの収入が計上されます。一方、支出の欄には、私たちの暮らしを支えるための公共サービス、例えば、教育や医療、社会保障、道路などのインフラ整備などが計上されます。国の家計簿を見ることで、私たち国民は税金がどのように使われているのか、国の財政状況はどうなっているのかを知ることができます。収入に対して支出が多ければ、国の財政は赤字の状態となります。反対に、収入が支出を上回れば、黒字となります。財政の健全性は、国の将来を左右する重要な要素です。財政赤字が続くと、国債の発行が増加し、将来世代に負担を先送りすることになりかねません。私たち一人ひとりが国の家計簿に関心を持ち、国の財政について考えることが大切です。