歳出

経済の用語

政策的経費とは何か?

- 政策的経費の概要 国の予算は、歳入と歳出の二つの側面から成り立っています。歳入は国税や公債金など、国に収入として入るお金です。一方、歳出は、国が様々な政策を実行するためや、過去の借金を返済するために使うお金のことを指します。 この歳出の中でも、「政策的経費」は、国が独自に政策を実行するために使うことができるお金を示す指標として特に重要視されています。具体的には、国の歳出総額から、地方交付税交付金と国債費を除いた費用のことを指します。 地方交付税交付金は、地方自治体の財政力の差を埋めるために、国から地方に配られるお金です。また、国債費は、過去に国が発行した国債の利払いや償還に充てられるお金です。 つまり、政策的経費とは、国全体の収入から、地方への義務的な支出や過去の借金の返済額を除いた、いわば国の自由になるお金と言えるでしょう。この金額を見ることで、国がどれだけ政策に力を入れているのか、また、財政状況が健全かどうかを判断することができます。
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国の財布の中身、プライマリーバランスって何?

私たちが日々の暮らしで家計簿をつけるように、国にも年間の収入と支出を記録した「家計簿」が存在します。これは「財政」と呼ばれ、国の経済状況を把握するために非常に重要な役割を担っています。国の家計簿は、一見すると複雑で難解に見えるかもしれません。しかし、基本的な仕組みは私たちの家庭のそれと変わりません。収入の欄には、主に税金や国が所有する財産からの収入が計上されます。一方、支出の欄には、私たちの暮らしを支えるための公共サービス、例えば、教育や医療、社会保障、道路などのインフラ整備などが計上されます。国の家計簿を見ることで、私たち国民は税金がどのように使われているのか、国の財政状況はどうなっているのかを知ることができます。収入に対して支出が多ければ、国の財政は赤字の状態となります。反対に、収入が支出を上回れば、黒字となります。財政の健全性は、国の将来を左右する重要な要素です。財政赤字が続くと、国債の発行が増加し、将来世代に負担を先送りすることになりかねません。私たち一人ひとりが国の家計簿に関心を持ち、国の財政について考えることが大切です。
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国の予算と一般歳出の関係

国の予算は、私たち国民にとって、国の活動や将来への計画を知るための重要な羅針盤です。毎年作成される国の予算は、大きく「歳入」と「歳出」の二つに分けて考えられています。 歳入は、国が国民や企業からお金を集める方法を示したものです。私たちが日々納めている税金は、歳入の大きな部分を占めています。その他にも、国が発行する国債や、国が保有する財産を売却して得る収入なども歳入に含まれます。 一方、歳出は、集めたお金をどのように使って国民生活を支え、国の未来を築いていくのか、その具体的な使い道を示したものです。歳出は、大きく社会保障費、公共事業費、教育費、防衛費などに分類され、私たちの生活や社会全体に大きな影響を与えます。例えば、社会保障費は、高齢化社会における年金や医療、福祉サービスなどに使われ、私たちの生活の安定に欠かせないものです。また、公共事業費は、道路や橋、公共施設などの整備に使われ、私たちの生活をより豊かに、安全にするために役立てられています。 このように、国の予算は、私たちの生活と密接に関わっており、その内容を理解することは、国の現状や将来について考える上で非常に重要です。
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財政赤字って何?国の家計簿を覗いてみよう

- 財政赤字とは財政赤字とは、国や地方公共団体などにおいて、歳入(税金など)よりも歳出(公共事業や社会保障費など)が上回ってしまう状態を指します。分かりやすく例えるならば、国の家計簿が赤字になっている状態と言えるでしょう。私たちが毎月決まった収入の中でやりくりし、生活費が収入を上回ってしまうと家計が赤字になってしまいます。これと同様に、国もまた、公共サービスを提供するための費用が税収などを上回ると財政赤字に陥ります。財政赤字が続くと、国は借金(国債発行)に頼らざるを得なくなり、その結果、国の借金が増え続けることになります。借金が増えすぎると、国の信用が失われ、金利上昇や経済活動の停滞など、様々な問題を引き起こす可能性があります。財政赤字を解消するためには、歳入を増加させるか、歳出を削減する必要があります。歳入増加には、増税や経済成長による税収増などが考えられます。一方、歳出削減には、公共事業の見直しや社会保障制度の改革などが考えられます。財政赤字の問題は、国の将来を左右する重要な課題です。私たち国民も、財政赤字の現状やその影響について深く理解し、将来世代に負担を先送りしないよう、責任ある行動が求められています。
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国の家計簿、一般会計とは?

私たちの暮らしは、道路や橋、学校や病院など、様々な公共サービスに支えられています。これらのサービスを提供するために、国は国民から税金を集め、それを元手に様々な事業を行っています。国の収入と支出を記録し、管理しているのが「一般会計」です。 一般会計は、いわば「国の家計簿」のようなものです。毎年度の始めには、政府は「これからどのような政策を実行し、それぞれの政策にどれだけの費用をかけるのか」をまとめた「予算案」を作成します。そして、国会で予算案が審議され、承認を得て、初めて予算が執行されます。 一般会計は、単に収入と支出を記録するだけでなく、国の経済活動の状況を明らかにし、国民に対して説明責任を果たすという重要な役割も担っています。私たちは、一般会計を通じて、国の財政状況や税金の使われ方について知ることができます。つまり、一般会計は、民主主義の根幹である「国民による政治の監視」を支えるための、大切な仕組みの一つと言えるでしょう。