消費抑制

経済の用語

資産デフレーション:負のスパイラルを理解する

- 資産デフレーションとは資産デフレーションとは、土地や株式といった、私たちが普段「資産」と呼んでいるものの価格が継続的に下落していく現象を指します。これは、一時的な値下がりとは異なり、経済全体に暗い影を落とす可能性を秘めています。資産デフレーションが発生すると、企業は大きな痛手を負います。なぜなら、企業が保有する土地や建物の価値が下がることで、帳簿上の資産価値が減少し、含み損を抱えることになるからです。この含み損は、企業の財務体質を悪化させ、新規の投資や雇用を抑制する要因になりかねません。家計にとっても、資産デフレーションは深刻な問題です。マイホームや投資信託といった金融資産の価値が下落することで、大切な資産が目減りしてしまうからです。資産価値の下落は、消費意欲の減退や老後不安の増大につながり、経済全体の縮小に拍車をかける可能性があります。資産デフレーションは、私たちの経済活動に深く関わる問題であり、その影響は多岐にわたります。私たち一人ひとりが、資産デフレーションのリスクを正しく理解し、適切な対策を講じていくことが重要です。