国の借金、赤字国債とは?
- 赤字国債とは何か国の家計は、私たちが家計簿をつけるように、歳入と歳出を記録しています。歳入は税金など国に入るお金、歳出は国の活動で使うお金のことです。この歳入よりも歳出の方が多くなってしまった時、国は家計の赤字を補填するために借金をしなければなりません。この借金のことを、「赤字国債」と呼びます。一般的に国債といえば、道路や橋、公共施設など、国民の生活を豊かにするための投資のために発行されるイメージがあります。このような国債は「建設国債」と呼ばれ、将来への投資という側面を持っています。一方、赤字国債は、毎年の国の活動資金が不足していることを意味します。つまり、公務員の給与や社会保障費といった、国の運営に必要不可欠なお金の財源を確保するために発行されるのです。赤字国債は、国の財政状況が悪化していることを示すひとつの指標となります。赤字国債の発行が増え続けると、国の借金は雪だるま式に膨らんでいきます。そして、国の信用力が低下し、金利上昇や通貨安などのリスクも考えられます。そのため、赤字国債の発行は、将来世代への負担を考慮しながら、適切な範囲に抑えることが重要です。