現状判断

指標

街角景気:景気の今を読み解く

- 街角景気とは 街角景気とは、経済の専門家ではなく、日々お客様と接する機会の多い、いわば経済の最前線にいる人たちの肌感覚を元に、景気の状況を判断する指数のことです。 タクシー運転手や小売店員など、景気の変化の影響を受けやすい職業の人たちが、ウォッチャー(観察者)として選ばれます。彼らは日々の業務の中で、お客様の行動や会話から景気の状況を肌で感じ取っています。景気が良くなれば、タクシーの利用が増えたり、高額な商品が売れたりと、彼らの仕事にも良い影響が出ます。逆に、景気が悪くなれば、タクシーの利用は減り、売れる商品も低価格なものに偏るなど、仕事にも影響が出ます。 街角景気は、こうしたウォッチャーたちの生の声を集め、「景気が良くなっている」「変わらない」「悪くなっている」といった項目別に回答を集計して指数化します。この指数を見ることで、地域経済の実態を反映した、より実感に近い形で景気の動向を把握することができます。 従来の経済指標は、企業の売上や生産量など、数値化しやすいデータに基づいて作成されることが一般的でした。しかし、街角景気は、数値化が難しい「人々の実感」を反映しているため、よりリアルタイムで、身近な経済状況を把握することができます。