短期金融

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無担保コール:信用取引の基礎知識

- 無担保コールとは 金融機関同士が短期的な資金調達や運用を行う市場において、「コール取引」と呼ばれる仕組みが存在します。 コール取引には、担保の有無によって「有担保コール」と「無担保コール」の二種類があります。 一般的に「コール取引」というと、貸し手が借り手に対して、担保として有価証券などを要求する「有担保コール」を指します。 一方、「無担保コール」は、その名の通り、担保を全く必要とせずに金融機関同士が資金を貸し借りする取引です。 無担保コールは、有担保コールに比べて、担保評価や管理の手間が省けるため、より迅速かつ簡便に資金を調達できるというメリットがあります。 しかし、その反面、貸し手は、借り手が万が一債務不履行を起こした場合、担保によって資金を回収することができません。 そのため、無担保コールでは、貸し手は借り手の信用リスクを負うことになり、貸出金利は、借り手の信用力に応じて変動します。 一般的に、信用力の高い金融機関ほど、低い金利で資金を借りることが可能となります。 無担保コールは、主に、翌日物や週越し物など、ごく短期の資金運用や調達に利用されています。