私的財

経済の用語

知っておきたい経済原則:財の『排他性』とは?

- 経済における「排他性」とは 経済学において「排他性」は、財やサービスを扱う上で欠かせない概念です。これは、ある人が財やサービスを消費すると、他の人が同時に同じものを消費することができなくなる性質を指します。 例えば、あなたが今食べている一切れのケーキがあるとします。あなたがそのケーキを食べると、他の人は同じ一切れを食べることはできません。これが排他性の典型的な例です。つまり、「早い者勝ち」の状態であり、誰かが先に消費してしまうと、他の人はそれを利用できないことを意味します。 この排他性は、経済活動において重要な役割を果たします。なぜなら、排他的な財やサービスには希少性が生じるからです。誰もが同時に利用できるものではなく、限られた人だけが利用できるため、その利用権に対して対価が発生します。これが市場における価格形成のメカニズムに繋がります。 一方で、公園のベンチのように、複数の人が同時に利用できるものもあります。このような財やサービスは「非排他的」と呼ばれ、排他的な財やサービスとは異なる扱いが必要となります。
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お金で「排除」?経済における「排除可能性」を解説

- 「排除可能性」とは?「排除可能性」とは、ある商品やサービスについて、お金を払わない人にはそれを利用できないようにすることを指します。言い換えれば、対価を支払った人だけが、その商品やサービスから利益を得られる状態のことです。私たちの身の回りには、この「排除可能性」が溢れています。例えば、お店で売られているお菓子。お金を払わずに持って帰ることはできませんよね。映画館で映画を見るにも、電車に乗るにも、決められた料金を支払う必要があります。これらはすべて、お金を払わない人はサービスを受けられないという「排除可能性」に基づいています。もし「排除可能性」がなければ、誰もがお金を払わずに商品やサービスを享受しようとするかもしれません。そうなれば、お店や企業は利益を得ることが難しくなり、サービスを提供し続けることができなくなってしまいます。「排除可能性」は、経済活動を支えるための、重要な原則と言えるでしょう。