企業の短期資金調達の裏方!CPとは?
企業が事業を円滑に進めるには、工場や機械設備への投資、従業員への給与支払い、商品の仕入れなど、様々なお金が必要となります。こうした資金需要は、長期的なものと短期的なものに分けられますが、特に、短期的な資金需要に対して、柔軟かつ迅速に対応することは、企業の資金繰りを円滑に進める上で非常に重要です。
短期的な資金不足が発生した場合の対応策としては、一般的に銀行などからの借入が考えられます。しかし、借入には、審査や手続きに時間がかかる場合があり、すぐに資金を調達することが難しいケースもあります。
そこで、近年注目されている資金調達手段がCP(コマーシャル・ペーパー)です。CPは、企業が発行する約束手形のことで、満期が1年以内の短期の資金調達手段として利用されています。
CPは、銀行借入と比較して、手続きが簡素で、短期間で資金調達が可能であるというメリットがあります。また、発行する企業の信用力によって金利が変動するため、信用力が高い企業にとっては、有利な金利で資金調達を行うことができます。
このようにCPは、企業の短期的な資金需要に対して、柔軟かつ迅速に対応できる資金調達手段として、重要な役割を担っています。