納税

税制

確定申告の基礎知識

- 確定申告とは?確定申告とは、毎年2月16日から3月15日までの期間に、前年1年間(1月1日から12月31日まで)に得た収入と、それに応じて納める税金を計算し、税務署に報告する手続きのことです。 会社員として働く方の多くは、毎月の給与から所得税が天引きされていますが、自営業の方やフリーランスで働く方など、自分で収入を得ている人は、この確定申告を通じて、1年間の所得と納税額を自ら計算し、申告する必要があります。確定申告の対象となる収入は、給与所得、事業所得、不動産所得など、様々な種類があります。給与所得は、会社員として受け取る給料や賞与などが該当します。事業所得は、自営業やフリーランスとして得た収入を指し、不動産所得は、アパート経営などによる家賃収入などが該当します。確定申告では、これらの収入と、それに対応する経費、控除などを計算することで、最終的に納めるべき税金の額が確定します。 確定申告は、国民の義務として法律で定められていますので、対象となる方は、期間内に忘れずに手続きを行いましょう。
その他

納税準備預金のススメ

- 納税準備預金とは 納税準備預金とは、将来支払うことになる税金のために、前もってお金を積み立てておくための預金口座のことです。 毎月の給与や事業の売上の中から、税金として納めるべき金額をあらかじめ計算し、その金額を納税準備預金に積み立てておくことで、実際に税金を納める時期が来ても、慌てることなく、また、事業や家計のやりくりに影響を与えることなく、スムーズに納税することができます。 例えば、毎月の給与から所得税が源泉徴収されているサラリーマンの場合、年末調整や確定申告で税金の還付を受けることがあります。また、自営業者の場合、所得税や消費税の納付は、原則として年4回、決まった時期に行う必要があります。このような場合に、納税準備預金を設けておくことで、税金の還付金を効率的に管理したり、まとまった税金の納付に備えたりすることができます。 納税準備預金は、通常の預金口座とは別に開設することで、税金に充てるお金であることを明確化し、うっかり使ってしまったり、他の用途に流用してしまったりすることを防ぐ効果もあります。
経済の用語

家計の3つの役割を解説

- 家計の役割とは 家計は、私たちが日々生活する上で欠かせないものです。そして、実は、経済活動においても重要な役割を担っています。企業や政府とも複雑に関係しながら、経済全体を円滑に回し続ける、いわば経済の血液のような役割を果たしているのです。 家計の役割は大きく分けて3つあります。1つ目は「消費者」としての役割です。家計は、日々の生活に必要な食料品や日用品、家電製品などを購入します。このような消費活動は、企業の生産活動を支え、経済を動かす原動力となっています。 2つ目は「生産要素の供給者」としての役割です。家計は、企業に対して労働力や土地、資本などの生産要素を提供しています。私たちが企業で働くことは、労働力という生産要素を提供していることになります。また、預貯金は銀行を通して企業の資金調達に活用され、資本という形で経済活動に貢献しています。 3つ目は「納税者」としての役割です。家計は、所得税や消費税などを国や地方自治体に納めています。これらの税金は、道路や橋などの社会インフラの整備や、教育、福祉などの公共サービスに使われています。このように、家計は税金を通じて、社会全体の well-being に貢献していると言えるでしょう。 このように家計は、消費者、生産要素の供給者、納税者という3つの重要な役割を担うことで、経済を循環させる役割を果たしています。これらの役割を理解することで、私たち自身の経済活動が、社会全体にどのように関わっているのかを深く理解することができます。