要素費用表示の国内所得とは?
- 要素費用表示の国内所得の概要
要素費用表示の国内所得とは、国内で生まれた生産活動の結果として、新たに生み出された所得の合計額を表す指標です。これは国内所得(DI)と同じ意味を持ちます。
この指標は、企業が上げた利益だけでなく、私たちが日々の仕事で受け取る賃金や給与、銀行預金から得られる利子、土地を貸して得られる地代なども含めて計算されます。つまり、国内の経済活動で生み出された付加価値を、労働や資本といった生産要素への報酬という観点から合計したものと言えます。
この要素費用表示の国内所得を見ることで、国内の経済活動の活発さを把握することができます。例えば、この数値が大きく増加すれば、それだけ多くのモノやサービスが生産され、人々の所得も増えていることを示唆します。逆に、減少傾向にある場合は、経済活動が停滞し、人々の所得も減っている可能性を示唆しています。