市場を惑わす「売崩し」とは?
- 売崩しの定義売崩しとは、株式市場において株価を意図的に下落させ、利益を得ようとする不正行為です。この行為は投資家を欺き、不当に利益を得るために行われます。具体的には、売崩しを行う者は、実際には保有していないにも関わらず、大量の株式の売却注文を市場に出します。この大量の売却注文は、市場に株式が過剰に供給されているという誤った印象を与え、株価の下落を引き起こします。株価が下落すると、売崩しを行った者は、当初の売却注文をキャンセルし、安くなった株を買い戻します。そして、最初に売った価格と、買い戻した価格の差額が、売崩しを行った者の利益となります。売崩しは、市場の公正性を著しく損ない、他の投資家に損失を与えるため、金融商品取引法で厳しく禁止されています。もし、売崩しに関与したと判断された場合、刑事罰や行政処分を受ける可能性があります。