貿易収支をわかりやすく解説!
- 貿易収支とは?貿易収支とは、ある国が一定期間(例えば、1年間や1か月間)に海外へ輸出した財(モノ)やサービスの合計金額と、海外から輸入した財やサービスの合計金額の差額で表される指標です。簡単に言うと、輸出入の収支決算書のようなものです。輸出が輸入を上回る場合、つまり海外へ販売した金額が海外から購入した金額より多い場合は「貿易黒字」と呼ばれ、国の経済活動は活発であると判断されます。一方、輸入が輸出を上回る場合、つまり海外から購入した金額が海外へ販売した金額より多い場合は「貿易赤字」と呼ばれ、国内の経済活動が停滞気味である可能性を示唆します。貿易収支は、国の経済状況を把握するための重要な指標の一つですが、貿易収支だけで経済状況を全て判断できるわけではありません。例えば、一時的に高額な設備投資のために輸入が増加し、貿易赤字となるケースも考えられます。しかし、長期的に貿易赤字が続く場合は、国内産業の競争力低下や経済の不安定化などが懸念されるため、注意が必要です。