退職金の秘密?S字カーブを解説
退職金は、長年会社に貢献してきた従業員に対し、退職時に支給されるお金です。その額は、勤続年数や会社での役職、会社の業績によって変わってきます。近年、退職金の支給方法として注目されているのが「S字カーブ」と呼ばれるものです。
この「S字カーブ」とは、勤続年数と退職金の額の関係をグラフに表すと、アルファベットの「S」を横に倒したような曲線を描くことから、そのように呼ばれています。具体的には、勤続年数が短い期間は、退職金の額は緩やかに増加していきます。そして、ある程度の勤続年数を超えると、退職金の額の増加が大きくなり、その後、再び緩やかな増加に転じるというものです。
このように、S字カーブ型の退職金制度は、勤続年数が長くなるほど、退職金が増えるという点では従来の制度と同じです。しかし、勤続年数が短い従業員にとっては、従来の制度よりも退職金の額が少なくなる可能性があります。一方で、勤続年数が長く、会社に大きく貢献してきた従業員にとっては、従来の制度よりも多くの退職金を受け取ることができるという特徴があります。