第二次世界大戦中の戦略会議:カイロ会談
- カイロ会談とは1943年11月22日から26日にかけて、エジプトの首都カイロで歴史的な会談が開催されました。これは、第二次世界大戦の真っ只中、連合国側の首脳が一堂に会した「カイロ会談」として知られています。この会談には、アメリカ合衆国のフランクリン・ルーズベルト大統領、イギリスのウィンストン・チャーチル首相、そして中華民国の蔣介石総統という、三大国の指導者が参加しました。彼らの目的は、枢軸国の一角である日本との戦争を終結させる戦略を練り上げること、そして、戦後の世界、特にアジアにおける新たな秩序を構築するための議論を重ねることでした。会談では、日本が侵略によって奪った領土の扱いが重要な議題となりました。具体的には、満州、台湾、澎湖諸島を中華民国に返還すること、日本が第一次世界大戦後に獲得した太平洋の島々を放棄することなどが話し合われ、これらの内容を含む「カイロ宣言」が発表されました。カイロ会談は、戦後のアジアの枠組みを決定づける重要な会議となりました。この会談での合意は、後の国際秩序に大きな影響を与え、敗戦国日本の将来を大きく左右することになったのです。