企業年金と運用報酬:知っておきたいポイント
- 企業年金における運用報酬とは企業年金は、従業員が老後の生活資金を安心して確保できるように、企業が従業員に代わって資金を積み立てて運用する制度です。
この積立金をより大きく育て、将来受け取れる年金額を増やすためには、専門的な知識と経験を持つ運用会社に資産運用を任せることが一般的です。
しかし、運用会社はボランティアで企業年金の資産運用を行っているわけではありません。
企業年金は、運用会社が提供する運用サービスに対して、その対価として「運用報酬」を支払います。
これが、企業年金における運用報酬です。
運用報酬は、預けている資産の額に応じて年率で決まり、運用成績に関わらず支払われます。
例えば、年率1%の運用報酬で1億円を運用している場合、年間100万円の運用報酬が発生します。
運用報酬は、企業年金の運用成果に影響を与える重要な要素の一つです。
なぜなら、運用報酬は運用によって得られた利益から差し引かれるため、運用報酬が高いほど、手元に残る利益は少なくなるからです。
そのため、企業年金を選ぶ際には、運用内容だけでなく、運用報酬についても十分に検討する必要があります。