違法行為

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外貨預金とフロントランニング

- 外貨預金とは外貨預金とは、普段私たちが使っている日本円ではなく、アメリカドルやユーロといった外国の通貨で預金を行う金融商品です。銀行に預けたお金を、指定した外国の通貨に交換して預けておくイメージですね。外貨預金の最大の魅力は、円預金よりも高い金利で運用できる可能性があることです。国によって経済状況や金融政策が異なるため、金利水準も異なります。低金利の日本円と比べて、高い金利が設定されている通貨に預金することで、より多くの利息を受け取れる可能性があります。また、預けている間に為替レートが円安方向に変動した場合、預けた外貨を円に戻す際に為替差益を得られる可能性もあります。例えば、1ドル100円の時に預けたドルが、1ドル110円になった時に円に戻すと、10円分の利益が出ることになります。ただし、外貨預金にはリスクも存在します。為替レートは常に変動しており、円高方向に変動した場合、預けた外貨を円に戻す際に為替差損が発生する可能性があります。前述の例で言えば、1ドル90円になった時に円に戻すと、10円の損失が出てしまうことになります。さらに、外貨預金は元本保証の対象外です。銀行が破綻した場合など、預けた外貨が全額戻ってこないリスクもあります。外貨預金は、円預金よりも高い収益を狙える一方、為替変動リスクや元本割れリスクも伴うことを理解しておく必要があります。
株式投資

市場を欺く「買あおり」とは?

- 株価のつり上げ行為 株価のつり上げ行為は、まるで魚釣りの針に餌を付けて魚をおびき寄せるように、投資家をだまして利益を得ようとする悪質な行為です。 具体的には、「買あおり」と呼ばれる方法で、ある銘柄の株を大量に購入します。すると、市場ではその銘柄が人気を集めているように見え、株価が上昇しているかのような錯覚を起こします。 この動きを見た他の投資家は、「この株は値上がりするかもしれない」と思い込み、慌てて自分も購入しようとします。こうして、さらに株価が上昇していくのです。 そして、仕掛けた側は、株価が十分に高くなったところで、保有していた株を全て売却します。多くの投資家が殺到したことで、高値で売り抜くことができるため、大きな利益を得ることができます。 しかし、この利益は、他の投資家の損失の上に成り立っていることを忘れてはなりません。だまされて高値で購入した投資家は、後になって株価が下落し、大きな損失を被ることになるのです。