為替相場に影響?FOMCって結局何?
- アメリカの金融政策を決めるFOMCとは
FOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略称で、アメリカの中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)において、金融政策を決定する最高意思決定機関です。日本で例えるならば、日本銀行の金融政策決定会合に相当し、為替市場に関心の高い方であれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
FOMCは、年に8回開催され、アメリカの経済状況を分析し、物価の安定と雇用の最大化を目標に、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標や、量的緩和などの金融政策を決定します。このFF金利は、銀行間で短期の資金を貸し借りする際の基準となる金利であり、住宅ローンや企業融資など、様々な金利に影響を与えます。
FOMCの決定は、アメリカ国内だけでなく、世界経済にも大きな影響を与えます。例えば、FF金利が引き上げられると、ドル建て資産の魅力が増すため、ドル高が進む傾向にあります。また、アメリカの金利上昇は、世界的な資金調達コストの上昇につながり、新興国経済に悪影響を与える可能性もあります。このように、FOMCは、世界経済の安定に重要な役割を担っていると言えるでしょう。