非居住者

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外国人投資家とその影響

- 外国人投資家とは外国人投資家とは、日本の株式や債券などの金融商品や、不動産、企業などに投資を行う海外の個人や機関のことです。具体的には、日本の法律では「非居住者」と定義される個人や、海外の法律に基づいて設立された法人などが該当します。近年、経済のグローバル化が進むにつれて、外国人投資家の存在感はますます大きくなっています。彼らは、高い収益を求めて世界中の市場を物色しており、日本の市場もその投資対象の一つとなっています。外国人投資家は、日本の経済成長や企業の将来性に着目し投資を行います。具体的には、東京証券取引所などに上場されている日本企業の株式や、日本国債などの債券を購入します。また、オフィスビルやマンションなどの不動産や、未上場企業への投資を行うこともあります。外国人投資家の活動は、日本の金融市場に大きな影響を与えます。彼らの売買動向によって株価や為替レートが変動し、日本の経済全体にも影響を与える可能性があります。また、外国人投資家は、企業に対して、より効率的な経営や、株主還元の強化などを求める「モノ言う株主」としての役割を果たすこともあります。
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オフショア投資入門

「オフショア」と聞くと、海の向こうをイメージしませんか? その感覚はあながち間違いではありません。「オフショア」は、本来「陸地から離れた沖合い」という意味を持つ言葉です。 ビジネスの世界では、「オフショア」は自国の法律や規制の枠組みの外にある金融機関や市場を利用した取引を指します。例えば、海外の銀行に預金したり、海外の証券会社を通じて株や債券を売買したりするのも「オフショア取引」の一つです。 具体的には、海外の投資家から資金を集め、それを別の海外の投資家に運用するといった取引がイメージしやすいでしょう。これらの取引は、原則として自国の居住者や企業を介さず、海外の金融機関や市場を通じて行われます。 つまり「オフショア取引」とは、国境を越えて行われる国際的な取引なのです。
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東京オフショア市場とは?

- 東京オフショア市場の概要1986年12月に創設された東京オフショア市場は、正式名称をジャパン・オフショア・マーケット(JOM)と言い、日本経済の国際化を促進する目的で誕生しました。この市場最大の特徴は、日本国外に居住する個人や法人、つまり非居住者が自由に取引に参加できる点にあります。これは、国内居住者を対象とした国内市場とは明確に区別された、国際的な金融取引の場として機能することを意味しています。東京オフショア市場では、円預金や外貨預金といった預金業務はもちろんのこと、債券や株式などの証券投資、さらには為替取引やデリバティブ取引など、多岐にわたる金融商品が取引されています。これらの取引は、日本の金融機関だけでなく、外国の金融機関も参加しており、国際色豊かな市場として発展を続けています。東京オフショア市場の存在意義は、単に非居住者のための取引の場を提供することだけにとどまりません。この市場を通じて、海外からの資金を日本に呼び込み、国内経済の活性化を促す効果も期待されています。また、国際的な金融取引の拠点としての地位を確立することで、日本の金融市場全体の競争力強化にも繋がると考えられています。