預り証

投資信託

保護預り先:投資信託の海外投資を支える存在

- 投資信託と海外投資 投資信託は、多くの投資家から集めたお金をひとつの大きな資金として、専門家が国内外の株式や債券などに投資・運用する金融商品です。少額から始められることや、分散投資によってリスクを抑えられることなどから、初心者の方にも人気の投資方法となっています。 近年、日本経済の低迷や新興国の経済成長などを背景に、海外への投資に注目が集まっています。日本国内の企業のみに投資をするよりも、成長の著しい海外企業にも投資をすることで、より高いリターンを狙うことができるからです。 投資信託においても、この流れは顕著です。数多くの投資信託商品の中でも、海外の株式や債券に投資をする「海外投資型」の投資信託が人気を集めています。具体的には、アメリカの株式市場に上場している企業の株式に投資をする投資信託や、アジアの新興国の企業が発行する債券に投資をする投資信託など、様々な商品が存在します。 海外投資型の投資信託は、高い成長が期待できる一方、為替変動リスクや海外の政治・経済状況の変化によるリスクなど、注意すべき点も存在します。投資をする前に、それぞれの投資信託の特色やリスクなどをしっかりと理解しておくことが重要です。
株式投資

預り証方式による投資の仕組み

- 預り証方式とは預り証方式とは、投資信託や年金基金といった機関投資家が、海外の株式や債券に投資する際に利用される一般的な方法の一つです。 投資家である信託銀行などは、直接海外の証券市場で取引を行うのではなく、国内の証券会社を経由して注文を出します。この時、実際に海外の有価証券を購入するのは国内の証券会社となります。 投資家は、購入した有価証券の実物を保有する代わりに、証券会社が発行する「預り証」を受け取ります。この預り証は、投資家が間接的に海外の有価証券に投資していることを証明する書類となり、預り証を保有することで、投資家は配当金や売却益を受け取る権利を持つことができます。 預り証方式のメリットとしては、投資家が海外の証券会社と直接取引する必要がないため、取引手続きが簡便になること、海外の証券取引に関する専門知識がなくても投資が可能になることなどが挙げられます。 一方で、投資家は証券会社に預り証の発行手数料を支払う必要がある点や、証券会社が倒産した場合には預けている資産が返還されないリスクがある点などに注意が必要です。