「B」

株式投資

押し目買いと戻り売り:BUY ON DIPS & SELL ON RALLIES

投資の世界でよく耳にする「押し目買い」と「戻り売り」。これらは、市場の動きに合わせて売買を行い、利益を狙うための基本的な戦略です。投資家たちは、市場の動きを常にチェックし、その情報を投資判断に役立てています。「押し目買い」は、株価などが一時的に下落した時に買いを入れる手法です。値下がりは一時的なもので、その後上昇すると見込んで買い付けを行います。一方、「戻り売り」は、一度下落した価格が上昇に転じた際に売却する戦略です。上昇は一時的で、再び下落すると予測して売却を行います。これらの戦略は、市場の動きをうまく利用することで利益を得ようとするものですが、当然ながらリスクも存在します。例えば、「押し目買い」の場合、一時的な下落だと考えていたものが、実は長期的な下落トレンドの始まりだったということもあり得ます。また、「戻り売り」の場合も、一時的な上昇と見込んで売却したものの、その後も価格が上昇し続ける可能性もあります。重要なのは、これらの戦略を闇雲に実行するのではなく、市場の状況や企業の業績などを分析し、慎重な判断に基づいて売買を行うことです。常にリスクとリターンを意識し、冷静な投資判断を心がけましょう。
経済の用語

BRICs:新興経済大国の展望

- BRICsとは BRICsとは、ブラジル、ロシア、インド、中国の4つの新興国の頭文字をとった言葉です。2000年代に入ると、これらの国々は目覚ましい経済成長を遂げ、世界経済において、その存在感を増してきました。 BRICsの経済成長の要因としては、まず、豊富な天然資源と労働力が挙げられます。ブラジルは、鉄鉱石や大豆などの輸出国として知られており、ロシアは、石油や天然ガスなどのエネルギー資源が豊富です。また、インドと中国は、世界最大級の人口を抱えており、豊富な労働力を背景に、製造業を中心に発展してきました。 さらに、BRICsは、世界の人口の約4割を占める巨大な市場としても注目されています。経済成長に伴い、中間所得層が拡大しており、個人消費の増加が期待されています。また、インフラ整備や都市開発などの需要も高く、世界中の企業にとって魅力的な投資先となっています。 BRICsは、今後も、世界経済の成長を牽引していくことが期待されています。しかし、政治体制や経済構造、抱える課題は国によって異なります。それぞれの国の状況を理解した上で、投資やビジネスを行う必要があると言えるでしょう。
指標

BPSでわかる企業価値

- BPSとは BPSは「Book-value Per Share」の略称で、日本語では「一株あたり純資産」といいます。 企業の財務状況を分析する上で重要な指標の一つであり、投資判断を行う際にも役立ちます。 -# BPSの算出方法 BPSは、以下の計算式で算出されます。 > -BPS = 純資産 ÷ 発行済み株式数- ここで、純資産とは、企業の総資産から総負債を差し引いたものです。 総資産は、企業が保有する土地や建物、現金預金、売掛金などを指し、総負債は、企業が負っている借入金や買掛金などを指します。 つまり、純資産とは、企業がすべての資産を売却し、すべての負債を返済した後に残る資産のことです。 -# BPSの活用方法 BPSは、企業の株価が割安か割高かを判断する際に使用されます。 一般的に、BPSが高い企業は、株価も高くなる傾向があります。 しかし、BPSだけで投資判断をすることは危険です。 なぜなら、BPSは過去のデータに基づいて算出されるため、将来の企業業績を反映していないからです。 そのため、BPSは、他の財務指標と組み合わせて使用することが重要です。 -# まとめ BPSは、企業の財務状況を分析する上で重要な指標の一つです。 投資判断を行う際には、BPSを参考に、割安な株価の企業を探し出すことができます。 ただし、BPSだけで投資判断をすることは危険なため、他の財務指標と組み合わせて使用することが重要です。
経済の用語

BP曲線とは?

- 国際収支と経済成長の関係経済成長は、多くの国にとって重要な目標の一つです。そして、その経済成長は、国内要因だけでなく、国際的な要因によっても大きく影響を受けます。特に、国際収支は、一国の経済活動と世界経済との結びつきを示す重要な指標であり、経済成長と密接な関係があります。国際収支は、貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支など、様々な項目から構成されます。これらの項目の黒字や赤字は、国内の経済活動や為替レート、海外経済の状況など、様々な要因によって変動します。例えば、輸出が好調で貿易収支が黒字になると、国内の生産活動が活発化し、雇用も増加します。これは、経済成長を促進する効果をもたらします。また、海外からの投資が増加すると、国内の資本ストックが増加し、生産能力の向上に繋がります。一方で、国際収支の赤字は、経済成長にとって必ずしも悪いものとは言えません。例えば、成長のための設備投資のために海外から資金を調達する場合、一時的に経常収支が赤字になることがあります。このような場合、赤字は将来の経済成長のための先行投資と捉えることができます。しかし、長期間にわたって経常収支の赤字が続く場合は、注意が必要です。過度な赤字は、対外債務の増加や為替レートの下落など、経済の不安定化要因となる可能性があります。国際収支と経済成長の関係は複雑であり、一概に断言することはできません。しかし、国際収支の動向を把握することは、経済の現状を理解し、将来の経済成長を予測する上で非常に重要です。
経済の用語

暮らしと経済の要!日本銀行の役割

- 日本銀行ってどんな銀行? 日本銀行(日銀)は、私たちが毎日利用する銀行とは少し違う役割を持つ、いわば特別な銀行です。 皆さんが普段利用する銀行は、預金を受け付けてお金を貸し出すことで利益を得ていますよね。しかし、日銀は利益を目的とするのではなく、日本の経済全体が安定して成長していくことを一番の目的としています。 例えるなら、日銀は「銀行の銀行」や「政府の銀行」のような存在です。 銀行の銀行として、他の銀行にお金を貸したり、預かったりします。銀行同士で資金が不足した場合でも、日銀が調整役となって円滑な資金の流れを支えているのです。 また、政府の銀行としては、政府の預金や支払いを管理したり、国債の発行や管理なども行っています。 さらに、日銀は「物価の番人」とも呼ばれ、物の値段が大きく変動しないように、お金の量を調整する役割も担っています。 このように、日銀は私たちが直接利用する機会は少ないものの、日本の経済を支えるために重要な役割を担っているのです。
経済の用語

イギリス経済の舵取り役:BOE

- BOEとはBOEは、「バンク・オブ・イングランド」(Bank of England)の略称で、イギリスの中央銀行を指します。中央銀行は、国の金融システム全体を統括する機関であり、日本で例えると日本銀行に相当します。BOEは、イギリス経済の中枢を担う重要な役割を担っており、その役割は多岐にわたります。まず、BOEは通貨の安定を維持する責任を負っています。具体的には、物価の安定を目指し、インフレーションの抑制とデフレの回避に取り組んでいます。この目標を達成するために、政策金利の調整や市場への資金供給などの金融政策を実施しています。また、BOEは金融システム全体の安定にも重要な役割を果たしています。金融機関の健全性を監視し、金融危機の発生を未然に防ぐための措置を講じています。さらに、金融市場の安定を維持するための取り組みも行っています。BOEは、政府の銀行としても機能し、国債の発行や管理なども行っています。また、外貨準備の管理や国際的な金融協力にも携わっています。このように、BOEはイギリス経済にとって非常に重要な役割を担う機関と言えるでしょう。
経済の用語

カナダ経済の要!BOCの役割とは?

カナダの中央銀行であるバンク・オブ・カナダ(BOC)は、日本の日本銀行に相当する機関であり、カナダ経済において重要な役割を担っています。1934年に設立され、首都オタワに本部を構えています。BOCは政府から独立した機関として、カナダ経済の安定と成長を目標に掲げ、様々な金融政策を実行しています。 BOCの主な役割の一つに、物価の安定があります。物価の安定は、人々の生活水準を維持し、企業の投資意欲を高めるために不可欠です。BOCは、物価の変動を注視し、必要に応じて金融政策を調整することで、物価の安定を目指しています。 また、BOCは金融システムの安定にも重要な役割を果たしています。金融システムが安定していることは、企業の資金調達を円滑化し、経済活動を活性化するために重要です。BOCは、金融機関の監督や金融市場の安定化措置などを通じて、金融システムの安定を図っています。 さらに、BOCはカナダドルの発行も行っています。カナダドルは、カナダ国内での取引に使用される通貨であり、BOCはその発行を通じて、カナダ経済の円滑な運営を支えています。 このように、BOCはカナダ経済にとって非常に重要な役割を担っており、その政策はカナダ国民の生活や企業活動に大きな影響を与えています。
経済の用語

国際金融を支えるBISとは?

- BISの概要BISは、バンク・フォ・インターナショナル・セトルメンツ(Bank for International Settlements)の略称で、日本語では国際決済銀行と呼ばれています。1930年に設立された国際機関であり、スイスのバーゼルに拠点を構えています。第一次世界大戦後の混乱した国際金融を安定させるために設立され、現在でも国際金融システムの中枢を担う重要な機関として認識されています。BISは、「中央銀行の中央銀行」とも呼ばれることがあります。これは、世界各国の中央銀行がBISに加盟し、国際的な金融政策や規制の調整、金融市場の安定化に向けた協力などを行っているためです。BISは、各国の中央銀行に対して、国際金融に関する調査や分析、政策提言などを行い、国際金融システムの安定と協調を促進することを目的としています。具体的には、BISは、国際的な銀行規制である「バーゼル規制」の策定や、金融危機への対応、国際的な決済システムの監督など、多岐にわたる活動を行っています。また、世界各国の経済や金融に関する調査研究や統計の作成なども行い、国際金融に関する重要な情報発信源としての役割も担っています。BISは、設立以来、国際金融システムの安定に大きく貢献してきました。世界経済のグローバル化が進む中で、BISの役割はますます重要になってきています。
経済の用語

資金移動の要!BCCSとは?

- BCCSの概要BCCSとは、「ビル・アンド・チェック・クリアリング・システム(Bill and Check Clearing System)」の略称で、日本語では「手形・小切手交換決済制度」といいます。これは、企業や個人が利用する手形や小切手を、銀行間で効率的に処理するためのシステムです。私たちの経済活動において、手形や小切手は、商品やサービスの支払いに広く利用されています。銀行間では、日々、膨大な量の手形や小切手が行き交っていますが、それぞれの銀行を回って決済を行っていては、大変な時間と手間がかかってしまいます。そこで、このBCCSが登場します。BCCSを利用することで、手形や小切手の処理を一箇所に集約し、コンピュータによる自動処理が可能になります。これにより、従来の手作業に比べて、劇的に処理速度が向上し、人為的なミスを減らすことができるようになりました。さらに、BCCSは、資金移動の安全性も高めます。従来の方法では、手形や小切手の現物を運搬する必要がありましたが、BCCSでは、データでやり取りを行うため、紛失や盗難のリスクを大幅に減らすことができます。このように、BCCSは、手形・小切手決済の効率性と安全性を飛躍的に向上させたシステムと言えるでしょう。そして、これは、私たちの経済活動を支える重要なインフラストラクチャーの一つとなっています。
その他

国際取引の信用力を支えるBAとは?

- 貿易決済の基礎知識国境を越えて商品を売買する場合、国内取引と比べてより複雑な手続きが必要となり、思わぬリスクも潜んでいます。特に、代金の受け渡しに関しては、売主と買主の間に信頼関係がない状態では、どちらか一方が不安を抱えることになります。そこで重要な役割を担うのが「貿易決済」です。貿易決済とは、国際的な商取引において、売主が商品を輸出した後、買主から安全かつ確実に代金を受け取るための仕組みを指します。貿易決済には様々な方法が存在しますが、その中でも、売主と買主双方にとって安心できる方法の一つとして、「信用状取引」が挙げられます。信用状取引とは、買主の取引銀行が、商品の引き渡しを条件に、売主に対して支払いを保証する方法です。つまり、万が一、買主が支払い不能に陥った場合でも、銀行が代わりに代金を支払ってくれるため、売主は代金回収のリスクを大幅に軽減できます。このような銀行による保証があることで、売主は安心して商品を輸出することができるようになり、円滑な国際取引を実現できるのです。
その他

貿易の要!B/Lとは?

- 海上貿易の心臓部、船荷証券とは? 「B/L」という言葉をご存知でしょうか?これは Bill of Lading の略称で、日本語では「船荷証券」と呼ばれています。国際的な海上貨物輸送において、まさに心臓部と言えるほど重要な役割を担う書類です。 船荷証券は、輸出者が貨物を船会社に預け、船に積み込んだ際に、船会社が発行する書類です。この書類には、貨物の種類や数量、送り先などの情報が記載されており、貨物を船に積み込んだことを証明する役割を担います。 また、船荷証券は、貨物の引渡し手順を定めた書類でもあります。輸出者は、船荷証券の「原本」を輸入者に送付します。輸入者は、この原本を銀行に提示し、代金を支払うことで、船会社から貨物を引き取ることができます。 このように、船荷証券は、輸出者と輸入者を繋ぐ重要な役割を担っており、海上貿易において欠かせない書類と言えるでしょう。