DDI

経済の用語

家計の豊かさを見る指標DDIとは?

- 国内可処分所得(DDI)とは?国内可処分所得(DDI)とは、私たち国民全体が自由に使えるお金の総額を示す指標です。経済の動きや、国民一人ひとりの暮らし向きを把握する上で、重要な役割を担っています。それでは、DDIはどのように算出されるのでしょうか。まず、国内の生産活動によって生み出された所得である「国内所得(DI)」を考えます。ここから、企業が将来のために積み立てておくお金である「内部留保」を差し引きます。一方、政府から支給される年金や生活保護などの「社会保障給付金」といった、国民への所得の移転は、プラス要素として加算されます。 これらの要素を総合的に勘案することで、最終的なDDIが算出されるのです。DDIは、経済全体の動向を映し出す鏡と言えます。DDIが増加するということは、それだけ国民の懐が温かくなり、消費や投資に回せるお金が増えることを意味します。その結果、企業の業績が向上し、新たな雇用が生まれるなど、経済全体が活性化する効果が期待できます。反対に、DDIが減少すれば、消費が冷え込み、経済活動は停滞する可能性があります。このように、DDIは、私たちの暮らしと経済の将来を占う上で、非常に重要な指標と言えるでしょう。