金融政策の要!FFレートをわかりやすく解説
- FFレートとはFFレートは、正式にはフェデラル・ファンド・レートと呼ばれ、アメリカの金融政策において中心的な役割を果たす重要な金利です。アメリカの銀行は、預かったお金の一部を準備預金として中央銀行に預け入れることが義務付けられています。銀行は、この準備預金額を上回る資金を保有している場合、他の銀行に対して資金を貸し出し、利息を得ることができます。FFレートは、まさにこの銀行間で行われる資金貸借の際に適用される金利のことを指します。銀行間での資金の貸し借りは、翌日返済を条件とする短期の取引で行われることが一般的です。そのため、FFレートは実質的に翌日物の金利として認識されています。FFレートは、アメリカの金融市場全体の短期金利の指標として広く利用されており、その変動は株式や債券など、幅広い金融商品に影響を与えます。さらに、FFレートはアメリカの金融政策を反映する重要な指標の一つとして、FRB(連邦準備制度理事会)が政策金利として誘導目標を設定しています。