会社を支える力持ち、一般担保付社債とは?
- 企業の資金調達と社債企業が事業を大きくしたり、新しい事業を始めたりするためには、お金を集める必要があります。このお金を集めることを資金調達と言いますが、資金調達には様々な方法があります。その中でも、社債は企業にとって重要な資金調達方法の一つとなっています。では、社債とは一体どのような仕組みなのでしょうか? 簡単に言うと、社債とは企業が投資家にお金を借りる際に発行する借用証書のようなものです。投資家は企業が発行する社債を購入することで、企業にお金を貸し付けます。その代わり、企業は投資家に対して、決まった期間、決まった利率で利息を支払います。そして、約束した期間が満了すると、企業は投資家に対して、借りていたお金の元本を返済します。社債は株式と比べて、企業にとって資金調達の自由度が高いというメリットがあります。株式の場合、株主総会での承認が必要となるなど、発行に時間がかかる場合がありますが、社債は比較的短期間で発行できるため、必要な時に必要な資金を調達しやすいという特徴があります。また、企業は社債の発行条件を自由に設定できるため、資金調達のニーズに合わせて、最適な条件で資金を調達することができます。一方、社債は企業にとって返済義務が発生するという側面も持ち合わせています。企業は投資家に対して、約束した期日までに利息の支払いと元本の返済を行わなければなりません。もし、業績が悪化してしまい、返済が滞ってしまうと、企業の信用は大きく失墜してしまいます。このように、社債による資金調達はメリットとデメリットを理解した上で、慎重に進める必要があります。